深い
ストレスが
きた。
エンティティ
が。
つまりは、
ストレスが
濃くなりすぎて
実体化したもの
が。
私の
お腹の奥の
方に
それは
取り憑いた。
黒々とした
暗黒の
煙のような
宇宙のような。
そこに
意識を向け、
必死に
浄化する。
意識を向ける
ということは
つまりは
真本音のエネルギーを
向ける
ということなので、
それだけで
そいつは
浄化されていく
のだが、
しかし
かなり暴れる。
暴れ尽くす。
それが
非常に苦しい。
暴れると
同時に、
そいつの声も
阿鼻叫喚
として
聞こえて
くる。
俺は
人が怖いんだ!
人が
面倒なんだ!
人と
関わりたく
ないんだ!
と
叫んでいる。
叫び
狂っている。
・・・・・・
そいつは
怒りともとれるが、
それ以上に
悲しみを
感じた。
こういった
深い悲しみに
いつも
包まれながら、
その人は
頑張っていたんだな、
と
わかった。
それがまた
私には
悲しいこと
だった。
・・・・・・
その
エンティティには
中心が
あった。
それが何か?
すぐに
わかった。
やはり
そうか・・・。
それは
自己不信
だった。
その人自身
が自分に向けた
深い
不信感。
それが
その他のストレスと
結びついて
深くて大きな
エンティティという
念の塊を
形作っていた。
そして
自ら作り出した
ものに
呑み込まれ、
身動きが
とれなくなって
いた。
・・・・・・
自分自身が
発生させた念
によって
自分自身を
失う。
これは
現代社会の
縮図だ。
いや、
人類の歴史の
縮図と
言ってもいい。
私達は
そこから
脱け出さねば
ならない。
一刻も
早く。
個人として。
そして、
社会として。
つづく