乱暴に
進めては
ならない。
雑さは
禁物だ。
繊細に。
慎重に。
一歩先に
何が
待っているか?
全く
わからない
のだ。
経験則での
判断は
以ての外だ。
・・・・・・
最大スピード
を出す。
緊急性を
要するからだ。
だからこそ、
慎重に。
だからこそ、
よ〜く
観察しながら。
ツボだけを
押さえる。
ツボ以外は
一切、
触れない。
職人芸の
極みを
体現しなければ。
・・・・・・
事態は、
複雑に見えて
シンプルだ。
が、
そのシンプルさ
が曲者だ。
シンプル
だからこそ
一気に!
というわけには
いかない。
何が起こるか
本当に
わからないんだ。
予測は
するな。
ただ、
観察のみ。
事実以外は
一切、
意識から
排除する。
・・・・・・
鏡、
となる。
ただの
鏡。
現実の
鏡、
となる。
ただ、
反射する
だけ。
ただ、
角度を
調整する。
その反射を
誰に
当てるか?
誰に
向け、
誰に
チラ見させるか?
ここの角度
こそ、
肝。
超のつく
微調整が
必要だ。
・・・・・・
人は、
受け取れる
ものしか
受け取らない。
受け取れない
ものは
何を
どうやっても
受け取れない
のだ。
その気質を
私は
30年間、
いやというほど
味わった。
人の
難しさは
ここにある。
人の
単純さも
ここにある。
受け取れる
最大を、
受け取れる
タイミングで、
その人に
向ける。
ちょうど良い
強度で。
・・・・・・
空が
晴れているから
と言って
大胆に
進むわけには
いかない。
この空は
まだ
仮のもの
だから。
たまたま
晴れている
だけだから。
晴れたから
いいや、
という問題では
ないんだよ。
つづく