夢の中で
転んだ。
スッテンコロリン
と、
大きく。
勢いに乗って
駆け出した
途端に。
いや、あれは
翼も生えていた。
大空に向かって
飛び出したんだ。
なのに一瞬で
転び、
翼は折れた。。
・・・・・・
その感触が
今も
この体に
残っている。
最近の夢は
感触や感覚が
凄い。
リアル過ぎる。
きっとこれは
夢ではない。
実在なのだと
思う。
・・・・・・
現実の私は
あんな風に
勢いに任せて
駆け出したりは
しない。
落ち着いて
一歩一歩
着実に進むことを
心掛けている。
駆け出したい
時ほど。
が、
一方で、
私はよく
知っている。
本当は私は
闇雲に
駆け出したい性格
なのだと。
目を瞑ったまま
何も見ず、
何も考えず、
ただ
その瞬間の想い
のみに任せ。
もしそれで
転んで死んだと
しても、
それはそれで
いいじゃないか、
などと
無茶すること
そのものが
目的かのように
捨て身である
こと自体を
楽しむかのように。
そんな
危険なところが
あるのを、
よーく
知っている。
・・・・・・
だから私は
気弱な自分を
大事に
育てた。
我が子を
育てるように、
大事に大事に
天塩にかけて
育て続けた。
本来の性格を
抑えつける
ために。
本来の性格が
芽生えない
ように。
・・・・・・
なのに、
もう
それが
取れちゃいそうだ。
気弱な自分が
消えて
しまいそうだ。
このままでは
想いのままに
駆け出して
しまいそうだ。
そうなると、
どうなるのだろう?
自分が
痛い目に遭う
だけなら
まだ良いが、
周りに迷惑を
かけない
だろうか?
世の中に
悪影響を
及ぼさないだろうか?
そんな不安が
ある。
が、
それすらも
消えようと
している。
・・・・・・
本来の自分
を開放しても
良いように、
これまで自分創り
をしてきた。
だからもう、
本当は良いのだ。
わかっている。
が、
やっぱり
不安なのだ。
きっとそれが
強烈に
夢に出た。
夢に出る、
ということは
本当にもう
それは
消えてしまうのだ。
私はきっと
開放される。
近々にね。
つづく