帰った場所で

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普通、
でいいのだ。

奇抜なことを
やる必要は
ない。
最初から。

普通、
でよかった
のだ。

あんなに
悩むことは
なかった。

あんなに
力むことは
なかった。

・・・・・・

自由に
振る舞う。

自分を
そのまま
出す。

自然体で
いる。

この世の中
では
そのような
生き方は
本当に難しい。

だから
見えなく
なっていた。

正しい、と
思っている
方向に
向かっていた
のに。

道を
歩いている
ようで、

道を
自分で描き、
イメージし、

そのイメージを
辿っていた
だけだった。

イメージ
なので
それはすぐに
消えそうに
なる。

消えない
ように、
消えない
ように、

自分を
保ち、
努力した。

消えない
ように、
消えません
ように。

必死の
日々。

・・・・・・

それらの
日々が
無駄だった
わけでは
ない。

むしろ
その日々を
経たからこそ
わかることは
多い。

必須の
もの。

でも、

そこでは
ない。

それは
あくまでも
プロセス。

途中
段階。

いずれ
脱け出る
場所。

・・・・・・

船が
ゆっくりと
傾いていく。

このまま
では
転覆して
しまう。

ギリギリに
バランスを
保つ。

それが
生きることだと
信じて。

そうしている
自分の
全身の力を、

私は
抜き去った。

その私は
茫然とし、
口あんぐり。

そのまま
船は転覆し、

沈没した。

・・・・・・

すると
海そのものが
消えた。

最初から
そこには
何もなかった。

あったのは
力む
私。

必死の
私。

意味は
あった。

しかし
今はもう。

・・・・・・

もとの場所

帰った。

何も
「いない」
場所に。

そこに
たった一人。

私は
「いる」
ようだ。

ただ、

ここからが
違った。

私の隣
には、
家族が、
仲間が、
これまで
出会った人達が、

確かに
いる。

だから
私は
自分がここに

「いる」


今なら
わかる。

わかるように
なったんだ。

つづく

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