コーチングの魅力を
一言で言うと
何ですか?
と問われたら、
私だったら、
「想定外」です。
と答えるだろう。
私自身が
コーチングと出会って
想定外の人生に
なったし、
私のクライアントさんの
ほとんどは、
私の想定外の
道を歩み始める。
これが実に、
実に、
嬉しいし、
幸せである。
人の育成というのは
とても難しく、
どうしても、
育成される人は
育成する人の
範疇に留まってしまう。
ところが
コーチングと出会って、
私はその
枠の外し方を
知ることができた。
私が
クライアントさんを
コーチングしていると、
「ちょ、ちょ、ちょっと
待った!」
と言いたくなる場面が
頻発する。
「それはちょっと
行き過ぎでない?」
とか、
「ちょっとそこまでやるのは
どうだろうか?」
とか、
そんな一言を
思わず口走ってしまう
ような
場面が頻発する。
実は以前の私は
それを実際に
口走ってしまっていた。
しかしそれにより
起こることは、
クライアントさんは
私の範疇に
留まってしまうという
事実だけだった。
今は、
どれだけ私の心の中で
「ちょっと待った!」
と言いたくなっても、
今は言わないように
している。
それにより、
私は
信じられないような
展開を
多く拝見できた。
その度に
本当に思うのだ。
人というのは、
やっぱすげーな、
と。
私は、
自分について言えば、
コーチング力は
確かにある、
と思うが、
人としては
ヘナチョコだ、
と思っている。
だって、
クライアントさんの方が
全然すごい。
私には到底
できないことを
どんどんやっちゃう。
その度に
私は自分の
ヘナチョコさに
溜息が出るのだが、
でも
ひょっとすると、
人間としてヘナチョコで
あるからこそ、
自分の範疇に留めない
コーチングができるのかな、
とも思う。
・・・・・・
私には
5歳の息子がいるが、
彼なんかは
生まれた時から
真本音の人生を
生きているから、
すげーなぁ、
と毎日思っている。
第一、
人生がとても
楽しそうだ。
彼を見ていると、
人生って
こんなにも楽しい
もんなんだ、
と感嘆する。
もちろん、
子どもには子どもの
悩みがあるはずだ。
しかし彼は
そんな悩みもすべて
味わっている。
「今日ねぇ、
○○君がパンチして
きたんだ。
すごい痛かった。
○○君の力って
すごいんだよ!」
と彼は
くったくなく笑う。
子ども園というところに
通っているのだが、
先生から聴くと、
外に散歩に行くときに
みんなが彼と
手をつなぎたくなり、
いつも取り合いになるらしい。
妻が朝、
彼を子ども園に連れて
行くのだが、
園内に入った途端に
何人もの子達が
彼に
突進してくるらしい。
「一緒に遊ぼう!」
と。
まぁ、
こういうことを書くことを
「親バカ」
と言うのだろうが、
彼が本気になって、
私の妻に、
「もっと子ども園に
いられる時間を
伸ばしてほしい」
と直談判している姿を
見ると、
どうやら彼は
私とはまったく別の
人生を歩んでいるのだ
と実感する。
私は
子どもの頃から
「できれば、
誰とも接したくない。
一人で生きていけるのなら、
一生、一人でいたい」
と思っていたので、
彼のあのオープンな
神経がわからない。
とても
羨ましいと
思う。
恐らくであるが、
私は
彼のことを100%
信じている。
そして、100%
尊敬している。
ひょっとすると
だからこそ、
彼は生き生きと
しているのかも
しれない。
そう思うと、
ヘナチョコの私で
よかったな、とも
思う。
・・・・・・
人には人の
個性がある。
私はずっと
自分のヘナチョコぶりが
我慢ならなかったので、
ある意味、
ずっとそこにフタを
して生きてきた。
しかし、
それをあるがままに
見つめ、
受け入れ、
むしろヘナチョコぶりを
楽しめるようになったのは、
自分自身の
真本音と出会って
からだ。
だから私は
今日も明日も明後日も、
真本音コーチングを
続ける。
すべての人が
自分の「あるがまま」を
受け入れ、
そして
「あるがままの自分」を
活かせるように。
そして私はやはり、
そんなサポートのできる
コーチを
たくさん育成したい。
つづく