美しいものを見て、
「美しい!」
と素直に感動できる
心は健康的だ。
言うまでも
ないことだが。
真本音度合いが
高まることで、
まず私が変化したのは、
涙もろくなった
ということかな。
素直に
泣けるようになった。
それは
感動だけでなく、
悲しみや
時には怒りや
寂しさや、
あらゆる感情が
素直に出るように
なった。
とは言え、
人前ではほとんど
泣かないけどね。
真本音度合いが
高まれば高まるほど、
私は
感情の起伏が激しく
大きくなった。
しかし
だからと言って
不安定にはならない。
むしろ
だからこそ
安定できるようになった。
感情とは、
自分を不安定にするもの
ではないのだ、
本来は。
自分を安定させるために
自分の感情を制御せよ、
というのが
一般的に言われたりするが、
それは逆効果だ。
それをとことん
やり尽くした私が
体験的によくわかる。
感情は
解放せよ。
ただし。
その前に
真本音度合いを
上げよ。
・・・ということが
大事だ。
順番が
大事。
真本音度合いが
高まるということは
心の中に「大地」が
出来上がるイメージだ。
揺るがない大地。
嵐が来ようが
槍が降ろうが
ビクともしない大地。
それを常に
実感できるからこそ、
あらゆる感情を
解放しても
まったく揺るがなくなる。
むしろ
あらゆる感情の解放は
自分自身の開放となり、
オープンとなった自分は
「愛」
というエネルギーを
発するようになる。
逆に言えば、
感情をいつも
押し殺している人からは
愛のエネルギーは
発現しない。
・・・・・・
人の悲しみは
深い。
人の苦しみも
深い。
まるでブラックホールの
ように。
永遠の深みを
感じる。
だから怖い。
向き合うのも
見るだけでも
怖い。
しかし
安定の大地を得て、
常に帰る場所を得れば、
私達は
あらゆる心と
向き合うことができる。
そして
その大地は
すべての人の中に
確かに存在している。
存在しているものを
自覚する。
実感する。
これが
本当の自分を生きる
最初のステップだ。
つづく