今、
私の体の中心
(心の中心、と言ってもいい)
に、
青い火柱が
立っている。
火柱とは言え、
メラメラとした感覚は
皆無で、
むしろ、
静けさや落ち着きを
感じさせる。
ずっと以前から
ここにあったような
気もするが、
つい最近
できた気もする。
ただそれは
重要なことではなく、
それよりも、
その火柱が私に
静かに語りかけてくる
メッセージに
耳を傾けたい。
・・・・・・
火柱の中に
入ってみると、
そこには
仲間達がいる。
皆、静かに
笑っている。
仲間達は
私を見ながら
言うのだ。
もう
大丈夫じゃ
ないっすかね。
・・・と。
何が大丈夫?
と問うと、
ニヤニヤしながら
教えてくれない。
あぁそうか。
最近、なんかずっと
誰かから
ニヤニヤされながら
見られている感覚が
あったが、
このニヤニヤだ。
別に悪い感じは
なく、
いたずら小僧達が、
私の振る舞いを
楽しんでいるかの
ようだ。
・・・・・・
彼らのニヤニヤの
意味はわからないが、
火柱から出ると、
何か大事なメッセージを
受け取った
気がする。
ちょっと言葉に
してみようか。
んー、そうだな。
・・・
『もうすぐ始まるよ。
どうせあなたは
我を失うくらいに
楽しむだろうけど、
せっかくなんで
味わいながら
行きましょうよ。』
・・・かな。
意味はまったく
わからないが、
何か
すごくよくわかる。
多分、
ワクワクしすぎて
卒倒しそうなくらいの
私がいるのだろう。
それを見て、
みんなが
ニヤニヤしている。
まぁまぁ
落ち着いて、と。
青い火柱でも
見ながら、
落ち着いて、と。
じゃあまぁ、
そうするか。
あえて今は
何も考えないように
するが、
きっと
これまでの人生の
すべての意味が
わかるようなことが
これから
始まるのだと
思う。
つづく