何もない、
ということは
すべてがある、
というのと
同じことだ。
すべてがある、
ということは
何もない、
というのと
同じことだ。
すべてがあり、
何もない。
何もなく、
すべてがある。
・・・このような状態の
ままでいることは
私達が
「今ここ」に存在している
意味と価値を
失くすことだ。
私達は
「すべて」
の中から
「一つ」
を決める存在だ。
これが
私達のやること
だ。
一般的な言葉を
使えば、
「決断」
だ。
私達は
決断をする
存在だ。
自ら決断をしない、
ということは
その事実をもって
自分の人生を
生きていない
ということに
なる。
自分は今、
本当に
自分の決断を
しているのだろうか?
という問いは
人生への真摯さの
基本となる。
・・・・・・
私達は
二つの世界
を生きている。
一つは
心の外側の世界。
いわゆる
現実の世界。
外在的世界だ。
もう一つは
心の内側の世界。
内在的世界だ。
この境目にいるのが
我々人間だ。
現代社会に生きる
私達は特に、
外在的世界に
目を奪われがちだ。
ありとあらゆる情報が
入ってくる。
ありとあらゆる現実が
降ってくる。
その中で、
その情報達への
単なる反応として
決断をしてしまう。
しかしそれは
本来の決断ではない。
ただの
反応だ。
反射だ。
自分の人生を生きる
ことを望みながらも、
ただの
反応・反射のみで
人生の時間を
消費している。
本当の決断を
するためには、
外在的世界はもちろん
大事だが、
内在的世界にも
しっかりと意識を向ける
必要がある。
私達の心の中は
宇宙と同じだ。
外在的世界における
宇宙と同等の
宇宙が広がっている。
その宇宙では
今、いったい
何が起きているか?
これも一つの
現実だ。
外在的世界における
現実。
そして
内在的世界における
現実。
「現実と向き合う」
とは
この二つの現実と
向き合う、ということに
他ならない。
そして
二つの現実と
ちゃんと向き合えた
場合にのみ、
本当の自分の決断
ができるのだ。
・・・・・・
自分自身の
決断
から逃げてはならない。
決断を放棄する
のは
人生を放棄する
のと同じだ。
自分の人生だ。
特に今こそは、
反応・反射
をしている場合ではない。
二つの現実と
ちゃんと向き合い、
今ここで
一つ一つ
自らの決断をしながら
毎日を過ごしてほしい。
今のあなたには
あなただからこそ
すべきことが
あるはずだ。
つづく