オープン

好きなんだなぁ

 

本当は、

人の創造性は

計り知れない。

 

ゼロからイチを

生み出すことは

難しい、

と、一般的には

言われるが、

 

しかし本当は、

ゼロからイチを

生み出すことこそ

人の本分。

 

今のお仕事を

ずっと続ける中で、

いつしか私は

自然にそう

思えるようになった。

 

その一方で

多くの人が

 

「いやいや、

私には無理です」

 

と、

平気で言う。

 

自分に勝手に

制限や

リミッターを

加える。

 

これもまた

人の性分。

 

引き出そうと

思えば、

どこまでも

引き出せるのが

人の可能性。

 

しかし、

引き出そうと

本気で

思わなければ、

 

決して姿を

現さないのも

人の可能性。

 

そこが

人の面白み

だとも言える。

 

・・・・・・

 

好きなことを

やれ!

 

と、

よく言われる。

 

でも、

「好きなこと」とは

何だ?

 

たまたま

今、好きなこと?

 

昔からずっと

好きだったこと?

 

それとも

これから新たに

好きになるで

あろうこと?

 

だいたい、

「好き」という気持ちは

どこから来るの?

 

・・・・・・

 

私のクライアントさん

は、

 

私が「好き!」と

思える人達

ばかりである。

 

一人ひとりのお顔を

ほぼ毎日

思い浮かべたり、

意識を向けたり

しているが、

 

それをするだけで、

魂と心が

ホッコリする。

 

私の場合は、

この「ホッコリ」が

重要な気がする。

 

「好き」というのは

理屈では

ないのだと思う。

当たり前のことだが。

 

私は

ホッコリする人を

全力で

サポートする。

 

・・・・・・

 

「好き!」

という気持ちで

向かうと、

 

面白いことに

多くのクライアントさんが

自らの可能性を

自ら開くようになる。

 

私は

「好き」という言葉を

実際に使うわけでは

ないが、

 

恐らく私の

「好き」という気持ちは

空気感として

伝わっているのだと

思う。

 

そして、

私もそうだが、

人から「好き」という

空気を受けると

実に幸せであり、

 

この幸せ感は

自分を

自然に開いてくれる。

 

私が特に

注意しているのは、

 

無理に好きに

なろうと

しないこと。

 

「好き」は

自然に

やって来るから。

 

そのためには

私自身が

オープンでいることだ。

 

「好き」というのは、

きっと

オープンでいることで

 

私の中から

というよりも

 

その場で、

その現実で、

 

生み出される

ものなのだろう。

 

それこそ、

私達人間が

ゼロからイチを

生み出す

その代表的なものの

一つなのかも

しれないな。

 

つづく

 

一撃必殺のコーチング

人としての本来の「味」を出せていないどころか、

「自分という存在」そのものが欠如してしまっていた

ある中小企業幹部の平井さん(仮名)。

(→前回記事)

 

彼のコーチングは、予想通り、

最初は取り付く島もない状態でした。

 

よくあることなのですが、

ご本人は「自分は心をオープンに開いている」

と思い込んでいますが、

事実はまったく・・・。

開くどころか、固く固く閉ざした鋼鉄の扉を

イメージさせるくらいでした。

その鋼鉄の扉の上に、オープンに開け放っている扉の絵を描き、

「ほら、開いているでしょ」

と言っているようなものでした。

 

かつての私もそうでしたから

よくわかります。

こういった状態にある人には、外側からどれだけ

働きかけをしても、扉はびくともしません。

いっさいの外圧は効かない。

むしろ逆効果になるだけです。

 

取れる方法は一つだけ。

内側から、

自ら扉を開けること。

それ以外はありません。

 

そのために他人である私にできる最大最善の方法は

「向き合う」

ということでした。

 

「向き合う」とは、

こちらの意識を完全に相手に乗せる

ことを言います。

その時その瞬間は、

こちらの意図や思惑などは完全に

手放しています。

 

ある意味、

相手に完全に委ねている状態です。

 

これをすることで

無意識本能レベルでは、相手は

「この人は私に完全に委ねてくれる人なんだ」

という安心感を得ます。

それは喩えて言えば、

赤ん坊を抱っこした時のような感覚です。

赤ん坊は全身を自分に委ねてくれます。

そういった存在を手にした時に、

私達人間は、言葉では表現できないような

満たされた感覚が、心の中に広がります。

 

完全に向き合うということは、

相手にそのような感覚を得ていただくきっかけに

なるのです。

もちろんそれはあくまで、無意識レベルの話。

でも無意識レベルだからこそ効果が高いです。

 

そしてさらに、これを続けることで、

私達人間の真本音は

非常に喚起されやすくなります。

つまり、

真本音による発想や真本音による言動が

意図せずに出やすくなるのです。

 

私はよくこういった状態を

『真本音度合いが高まる』

という言い方で表現します。

 

私は平井さんの真本音度合いを高めることに

全エネルギーを注ぎました。

 

そして、「ある瞬間」を待ちました。

 

「ある瞬間」とは、

平井さんの真本音からの声を

掘り起こす瞬間のことです。

私は平井さんから、真本音の意思を二つほど

聴き出したいと思っていました。

 

その二つとは、

①平井さんは今、本当に自分を取り戻したいと思っているか?

②取り戻したい場合、そのために必要な「たった一言のメッセージ」は何か?

です。

 

ここでとても変な表現をあえて使います。

 

私は平井さんには

「一撃必殺のコーチング」

しかないと思っていたのです。

 

つづく