地に足がつく

地に足、ついてる?

 

物事の判断を

する時に、

 

ちゃんと

地に足がついている

感覚が

あるかどうか?

 

大切にするといい。

 

自分は

ちゃんと大地を

感じ取っているか?

 

自分の足で

立ち、

自分の足で

一歩一歩前に進む、

という

当たり前の実感が

今、

あるかどうか?

 

もしこれが

ない状態であれば、

私は

いかなる時も

そこで判断することは

やめる。

 

例えば、

やる気満々で

エネルギーが

とてつもなく湧いていて、

 

すべてを

引き受けてやる!

 

という

強い意気に

自分が満ちていたと

しても。

 

それでも

足元の感覚が

なければ、

判断しない。

 

自分は今、

お酒に酔っている状態

と同じである、

と認識する。

 

よく、

モチベーションの

高い時に判断をし、

 

モチベーションの

低い時には判断しない、

 

という人がいるが、

モチベーションの大小は

実は

物事の調和とは

関係がない。

 

「気分が乗っている時に進もう」

とする人は

必ず、

 

・・・そう必ず、

 

どこかで躓く

時がくる。

 

そうならない人は

これまで一人も

見たことがない。

 

心の調子が良い

とか、

物事の調子が良い

とか、

ではない。

 

意欲があるとか、

今は前向きとか、

でもない。

 

スッと

今ここに立ち、

 

クリアな眼差しで、

 

前向きな心も

後ろ向きな心も

 

順調そうな現実も

難しそうな現実も

 

ありとあらゆるものを

あるがままに

見つめられる

状態。

 

地に足がついている

時というのは

そんな時だ。

 

そんな時にしか、

私は

物事の判断をしない。

 

そして

そんな時が

一日のうちでずっと

続くような自分に

なるための

 

生き様を

大切にしている。

 

まぁそれが

真本音で生きる

ということだけどね。

 

つづく

 

両方の自分がいるんだな

 

夢を観た。

 

私はアスファルトの

道を

歩いていた。

 

見上げる空には

低い雲が

立ち込めていた。

 

重い雲だなぁ、

思っていると、

 

向こうの方に

一部だけ

輝いている箇所が

あった。

 

雲が輝いている?

 

何だろ、あれは?

 

そう思い、

そちらの方に

走って行った。

 

すると確かに

そこは、

雲が金色に

輝いていた。

 

その輝きに

地面も

染まっている。

 

しかし

ほんの一部の

箇所だけだ。

 

すげーなぁ、

こんなことが

あるんだな。

 

と、

金色の雲を

見上げた。

 

すると私の体は

上昇を

始めるではないか。

 

私はその

金色の雲に

吸い込まれて

行った。

 

雲の中に

入る。

 

金色の中に

入る。

 

さらに

上昇をする。

 

すると、

雲が途切れた。

 

雲の上の

空に出たようだ。

 

するとそこには

まばゆいばかりの

太陽が

あった。

 

・・・と思ったのだが、

違った。

 

なんとその

輝きは

人だった。

 

一人の人が

空中に

浮かんでいる。

 

そしてまるで

太陽のように

輝いていた。

 

私は

その人のところに

行きたくなった。

 

すると私の体は

その人の方向に

スーッと

上がって行く。

 

しかし、

その輝く人も

まるでそれが

合図であったかの

ように、

上昇を始めた。

 

せっかく私が

上昇しているのに、

その人も

上昇して行く。

 

だから

追いつけない。

 

おいおいおい、

ちょっと

待ってよ!

 

と、

私はその人に

向かって叫んだ。

 

でもその輝く人は

お構いなしに

上昇を続けた。

 

どれだけ

上昇を続けても

空は途切れなかった。

 

まるで

永遠に続くかのようだ。

 

いったいどこまで

この空は

続くんだ?

 

と思ったら、

その輝く人が

初めて

口を開いた。

 

「人が上昇しようと

思い続けるならば、

この空は

永遠に続くんだよ」

 

へぇ、そうなんだ。

 

すると、

その人はさらに

言った。

 

「それって

宿命だよな。

でもとても

素敵なことだと

思わないかい?」

 

まぁ確かに

そうだな。

 

でもさ、

いい加減、

止まってくれないか?

 

どれだけ上昇しても、

君に

追いつけないじゃ

ないか。

 

「何言ってんだ、

君だって

私と同じスピードで

上昇してるじゃないか」

 

あっ、なるほど。

 

知らぬ間に

私は凄いスピードで

上昇を続けていた。

 

その輝く人と

同じスピードだ。

 

その輝く人に

追いつくことは

できないが、

 

距離が

広がることも

ない。

 

おーなかなか

これは気持ちが

いいなぁ。

 

・・・と

思ったところで、

私はふと

自分がもとの

地面に立っていることに

気がついた。

 

あれ?

 

俺はさっきの道に

いるな。

今のは幻だったかな?

 

とは思ったが、

しかし

先ほどよりは

明らかに

私の気分は爽快だった。

 

しかも、

大地を踏みしめる

その感覚には

さっきとは

比べ物にならないくらいの

安定感があった。

 

地に足がついた、

という表現が

ぴったりだ。

 

まっいいか。

 

と思い

私は道を

歩き始めた。

 

歩き始めると

さらに自分の

安定感を覚えた。

 

おーさっきよりも

随分と

気持ちがいいぞ。

 

私は

気分良く

鼻歌交じりに

歩いた。

 

すると。

 

いつの間にか、

雲がなくなっているのに

気がついた。

 

で、わかった。

 

なんだ、

さっきの重い雲は

俺が創り出して

いたのか、と。

 

そしてさらに。

 

ふと、

空にいる自分を

感じたのだ。

 

あれ?

俺、今、

空にもいるぞ。

 

そして

今もまだ

どんどん上昇を

続けている。

 

しかも、

こうして

この大地にも

立っているな。

 

そうか、

両方の俺が

いるんだ。

 

わかった。

 

さっきの俺も

俺だ。

 

ここにいる俺も

俺だ。

 

そうか。

 

人は

両方の自分が

いるんだ。

 

両方の自分を

感じれば、

こんなにも

気分がいいんだ。

 

さてと。

 

道の続きを

行こうか。

 

私はますます

気分良く

道を進んだ。

 

青空の下の

道を。

 

つづく