地道に一歩ずつ、
私達は
行くしかないでは
ないか。
たった一人の
能力は
たかが知れている。
一日、24時間。
この限られた
資源。
その中でできることは
たかが
知れている。
大きなものを
目指すことは
自由だが、
私達に
今、
できることは、
今、
できることを
すること。
だから
今、ここを
とてつもなく
大切にする。
ほんのわずかな
一歩だと
しても、
そこに
魂を込める。
ほんの些細な
一言だと
しても、
そこに
魂を込める。
体が一つしか
ない自分。
1秒においては
1秒しか
活動のできない
自分。
この制限の
中、
私達は
生きている。
ほんのわずかしか
命の炎は
燃やせない。
命のエネルギーは
費やせない。
どれだけ大声を
出しても、
地球の裏側まで
その声が届くことは
ない。
どれだけ
思いっきり
空気にパンチをしても、
自分の右手の
周りの空気が
小さな小さな
風を立てるくらいだ。
何という
小さな存在、
小さな
影響力。
にも関わらず
大志を抱く。
この
人間という
存在。
ならば
やはり
ここに、すべてを。
この1秒に
すべてを。
この一つに
すべてを。
丁寧に、
誠実に、
祈りを込めて。
つづく