私達の心の中には

よ〜く丁寧に意識を向けると、

実に様々な

心の声が存在しています。

 

たった一つの

事象でも、

それを見た瞬間から

様々な心の声が

発生します。

 

人にもよりますが、

最低10個の

心の声は

発生するはずです。

 

10個、

つまりは10種類。

 

それぞれの心の声は

それぞれ別人格の

自分から

発せられます。

 

私達の心の中には

いくつもの

人格が存在して

いるのです。

 

多重人格というのは、

ある特定の人を

指したり、

精神的な疾患を

表したりするものでは

ありません。

 

私達は誰もが

多重人格者。

 

たくさんの自分が

心の中に

住んでいます。

 

心とは

チームのようなもの。

 

「私の心」

というチームです。

 

そして、

チーム員のすべてが

一つの事象に対して

それぞれの心の声を

発します。

 

ですから心の中では常に

10人以上の発する

心の声が、

渦巻き

反響しています。

 

それが私達の

普通の状態です。

 

・・・・・・

 

ところが、

その10人以上の自分の

心の声を

きちんとすべて

把握している人は

ほとんどいないでしょう。

 

多くの人が、

10人の内の一人か、

二人か、

多くて3人か、

それくらいの心の声

しか聴いていません。

 

10人中、

3人くらいまでしか

自分の声を

聴いていないのです。

 

もうその時点で

私達の自己理解は

不足しています。

 

そして、

自分という人間への

誤解が始まります。

 

10人中3人は

理解してもらえる。

しかし、

残りの7人は

理解してもらえない。

 

理解してもらえない

人達の心は

どうなるでしょうか?

 

もちろん、

それは一般的な

人間関係と同じです。

 

それは

「不信」

となります。

 

つまり信頼関係が

崩れます。

 

要するに

「自己不信」

というやつですね。

 

どうでしょうか、

私の現場感覚で言えば、

9割以上の人が

「自己不信感」

を持っています。

 

もちろん人によって

程度の差はありますが。

 

自分で自分を

本当に信頼している人

には

滅多なことでは

お目にかかれません。

 

ちょっと怖い言い方を

すれば、

今のこの世の中は

自己不信者の集まり

です。

 

自己不信の人が

他者を信頼することは

当然ながらできませんね。

 

人との信頼関係を

構築しようとするならば、

まずは、

自分自身との

信頼関係が必須です。

 

そこを誤魔化しながら

人と向き合っても、

それはやはり、

誤魔化しの関係しか

生みません。

 

かなり極端な言い方を

していますが、

決して大袈裟では

ありません。

 

私がどの企業様の

サポートに入るにしても、

必ず、

自分自身と向き合うこと、

つまりは

各々のセルフコーチング力を

高めるところから

スタートするのは

このためです。

 

・・・・・・

 

セルフコーチングの

最初のステップは、

この、

自分の中にいる

10人以上の自分を

知ることです。

 

ところが、

これが怖い。

 

これまで見たことのない

自分を見るのを

人は極度に恐れます。

 

ですから私は

皆さんに

「真本音」の存在を

お伝えします。

 

自らの「真本音」の

感覚を得ていただきます。

 

すると、

「真本音」は

非常に安定していますから

私達はその安定感によって

安心します。

 

そしてようやく、

10人の自分と向き合える

ようになります。

 

10人の自分。

つまり、それらはすべて

「反応本音」

です。

 

自分の中にある

たくさんの人格、

「反応本音」。

 

そして、その中心に

位置する

「真本音」。

 

この二つの存在と

二つの区別を

つけることで、

私達の自己理解は

一気に進み、

自己不信は

一気に取り払われます。

 

これが

自分を大切にする

ということの

第一歩であると

私は強く思います。

 

つづく