例えば、あなたが
とてつもない挫折を
したとします。
挫折、まではいかなくても、
心の状態が悪く、
後で振り返って、
とても無為な毎日を
過ごし、
後悔したとします。
そこからようやく
立ち直れた時、
あなたは
何をしますか?
挫折をした自分、
無為な時間を
過ごした自分。
つまりは
ちょっと前の過去の
自分に対して、
あなたは
何をしますか?
無視をしますか?
それは
なかったものとして
前に進みますか?
もしくは、
否定をしますか?
あんな自分は
ダメだったと、
否定をして
そうではない自分として
次の一歩を
進もうとしますか?
私があなたに
お勧めするのは、
その
どちらでもありません。
私が
あなたにお勧めするのは
『チャンククロス』
です。
・・・・・・
「チャンク」とは、
一つの塊を意味します。
例えば、
一つの発想。
一つの経験。
一つの理論。
一つの概念。
一つの願い。
一つの意思。
つまり、
一つ一つの存在。
あなたの中にある
存在。
それを
「チャンク」と言います。
「クロス」とは
織り交ぜること。
紡ぐこと。
すべてを
合わせ融合させる
ことを言います。
要するに、
「チャンククロス」
とは、
二つ以上の塊を
織り交ぜたり
融合させること
です。
もっとわかりやすく
言えば、
「そこにあるものを
すべて大切にする」
ということです。
例えば、
あることに関して
AさんとBさんの
意見が食い違っていた場合、
Aさんの意見が正しいか?
Bさんの意見が正しいか?
どちらを選ぶか?
というような展開に
なりやすいです。
しかし「チャンククロス」とは、
「そのどちらもを
大切にしたら、
どのような発想が
生まれるか?」
を自由発想することを
言います。
それは、
AさんとBさん
でなくてもよいです。
例えば、自分の心の中の
様々な発想、
別々の発想、
時には、相反する発想
について
チャンククロスすることも
面白いです。
例えば、
仕事において、
・質を優先させるか?
・効率を優先させるか?
という葛藤が
あったとします。
質を優先させようと
した場合、
時間をたくさん食って
しまいます。
効率を優先させようと
した場合、
質の低下が
起こり得ます。
どちらを優先するか?
を考えた場合、
よく言われるのが
「そのバランスが
大事です」
と。
しかし私は
知っています。
バランスを取ること自体は
とても大事なことですが、
「バランスを取ろう」
と意識すればするほど、
それは
「妥協」
につながると。
そして
「妥協によるバランス」とは
本当のバランスとは
程遠いことを。
ですから私はよく
コーチとして、
「バランスなど
取らなくていい」
という言い方をします。
もちろん
本意ではありません。
バランスは大事です。
でも、
思惑ではバランスは
取れないのです。
そこで私が
いつもお伝えするのが
「チャンククロス」
です。
・質を取るか?
・効率を取るか?
ではなく、
そして、
その二つのバランスを
取るのでもなく、
その二つを
両方とも、
徹底的に大事にしよう!
とすると、
どのような発想が
浮かびますか?
ということです。
この問いを
追求することが
チャンククロスの
本質です。
つまり、
こっちが60%で、
こっちが40%で、
というバランスを取る
のではなく、
「両方を100%にしよう」
とすることです。
この発想をすることで
初めて、
私達は
「次元の壁」
を突破できます。
つまり、
一つ上の次元に上がり、
これまで観えていなかった
高みからの答えを
得ることができるのです。
その答えは、
現実の展開の仕方を
根こそぎ
変化させる力を
持っています。
・・・・・・
AかBか?
でははなく、
両方ともを
徹底的に
大事にすることで
どのような発想が
生まれるか?
これが、
「チャンククロス発想」
です。
そう捉えた上で、
最初のお話に
戻りましょう。
あなたは
挫折をしたり、
無為な時間を過ごして
後悔した自分に対して、
ちゃんと、
チャンククロス
していますか?
挫折した自分を
無視するのでもなく、
否定するのでもなく、
そんな自分と
そんな経験と
これからの未来を
「チャンククロス」
させてみるのです。
すると、
「その経験が
あったからこそ」
得られた、
「果実」に
気づくでしょう。
あなたのその「経験」は
あなたにたくさんの
「果実」を
すでに
もたらしているのです。
せっかく
挫折したのです。
せっかく
無為な時間を
過ごしたのです。
それを経たからこその
「果実」に
ぜひ気づいてください。
その果実を
ぜひ、ちゃんと
摘み取って、
未来の次の一歩に
活かしてください。
その「果実」は
間違いなくあなたの
栄養素に
なりますから。
・・・・・・
「チャンククロス」
これも
セルフコーチングの
基本です。
つづく