現実的

無理をしない、とは、勇気を出すこと

私達一人一人の真本音は、

自分の進化のために

次はどのような一歩を進めば良いか?

という「最善の一歩」を

常に私達に教えてくれます。

(→前回記事)

 

「最善」とは、「現実的」ということでも

あります。

 

つまり、

決して無理をしません。

 

無理をしないということは、

自分の現時点の能力を使えば、

必ず道を開くことができる

ということです。

 

ところが。

 

真本音で判断する一歩が

わかったとしても、

その一歩を踏み出せない人が

多いのです。

 

なぜならその「一歩」は

かなりの勇気を必要とする場合が

あるからです。

 

つまり、

真本音では「できる」「やれる」と判断しても、

顕在意識では「できないのではないか」と

思ってしまうのです。

 

そこで、

「怖いかもしれないけど、

勇気をもって真本音の選択通りに

動いてみてください」

と後押しするのが私のサポートです。

 

実際に、

そのクライアントさんがもし勇気を奮って

真本音通りの一歩を進んだら、

必ず道は開くのです。

それどころか、

一度その経験をすると、

自分が感じていたその「怖さ」が

どうでもよくなってしまいます。

 

「なんだ、こんな簡単なことだったのか」

と思えます。

 

そりゃそうです。

私達の真本音は

「簡単にできること」

しか選択しないからです。

 

しかし逆に言えば、

そういった「やれば簡単にできること」を

「できない」と思い込み、

「やらない」状態で生き続けている人が

実に多いということです。

 

それこそ、宝の持ち腐れです。

 

宝の持ち腐れをしている人達が

チームや組織を組めば、

もちろんですが、

宝の持ち腐れのチームしかできません。

 

でも同じメンバーが

宝の持ち腐れをやめて、

真本音で進み始めたら、

そのチームの進み方は本質的に

変化します。

 

成果も根本的に変わって来ます。

 

要するに、キーワードは、

 

『真本音に素直になる』

 

であり、そのためには

 

『真本音度合いを高める』

 

のです。

 

それにより、

 

『進化のスピードが加速する』

 

ようになり、結果として

 

『みんな幸せを感じながら進む』

 

という状態に入ります。

 

そうなると、成果が出るのは

あまりにも当たり前のことになります。

 

いついかなる時にも

どんな組織やチームや個人に対しても、

私は以上の基本軸に沿った

サポートをします。

 

これを外すことは

あまりにも不自然であることを

実感しているからです。

 

不自然に成果を出しても

人は疲弊します。

 

疲弊すれば、

長続きしません。

 

進めば進むほど、

加速すれば加速するほど、

パワーが高まるのが

自然の摂理です。

 

ビジネスでこそ、

自然の摂理を大事にしたい、

いや、大事にすべきであると

私は考えています。

 

人が集まり、

組織が成り立ちます。

そして、

組織が集まり、

社会が成り立ちます。

 

すべては、

「人」が原点です。

 

一人一人が

自然の摂理に基づいた

自然の道を進むことが、

社会全体の自然な進化に繋がるのは

当然のことであると、

私は考えています。

 

今、自分は、次の一歩を

どう進むのか?

 

それを自らの真本音で決める

その一つ一つが、

「社会」を左右するのです。

 

つづく

 

実は、タイミングがすべてかも

物事には最善のペースがあります。

 

ゆっくり進む方が良い時と、

一気に加速した方が良い時と。

 

ゆっくり進む方が良い時は、

「待つ」ことが必要となります。

どれだけ気が焦っても、

そこで待てるかどうか。

 

逆に、一気に加速した方が良い時は

多少強引でも、多少人の気持ちを無視してでも

スパートすることが必要です。

 

例えば、仕事の場合、必ず期限があります。

期限が一週間後に迫っていた場合でも、

あえてゆっくりと待った方が良いこともあります。

(もちろん期限は守ります。)

 

期限に余裕があったとしても、

今はスパートすべき、ということもあります。

 

「今、どのくらいのペースで

物事を進めれば良いか?」

 

実は、真本音度合いが高まると、

このペース配分に対する直観力が

極めて高くなります。

 

真本音というのは、決して理想論のことでは

ありません。

 

理想的な「想い」は真本音で、

現実は現実として、それとは別に進みましょう、

ということは一切ありません。

 

自分自身の真本音を大切にするということは

実に「現実的」な判断を、

今この瞬間に最善のスピードで下し続けることが

可能になります。

 

なぜなら、私達の真本音は「現実」を

大切にしているからです。

 

「現実に生きる」ことを大切にしているからです。

 

そして、「現実」とは「今」です。

 

自分の揺るがない「想い」と

今ここにある「現実」を

完全に繋ごうとするのが、

私達の真本音の最も大切にすることの一つです。

 

ですので、

真本音度合いを高めることによって私達は

「今この瞬間における最善の決断」を

し続けることができます。

 

それが、「物事の最善のペース」を

自然に創るのです。

 

この辺りの感性が、平井さんは素晴らしかった。

 

「今、動くべき」と感じた時の彼の瞬発力は

抜群でした。

 

少し前に、「今でしょ」という言葉が流行りましたが、

平井さんこそ、「今でしょ」の人です。

 

ただし念のために申しますが、

「今ではないな」と直観した時には、

平井さんは逆に、テコでも動きません。

そのメリハリが、実に真本音的で清々しいのです。

 

社長と平井さんの真本音を

社員の皆さんにぶつけよう。

(→前回記事)

 

そう決めた平井さんは、すぐに全社員さんを

集めました。

次の日に。

 

通常はあり得ない話です。

 

平井さんの会社の社員さんは、当時約50名。

そのほとんどの方が、現場に出ています。

今日の明日で、全員が集まるということは

普通では無理です。

しかも社長も忙しい人なのです。

 

しかしここが真本音の直観の面白いところ。

 

「今でしょ」の平井さんが、

「明日やる」と決めて動いたら、

すぐに「明日の夕方であれば、全員参加が可能」

ということがわかりました。

 

後から考えると、

本当に、あのタイミングしかなかった。

 

あれを外していたら、

恐らく、その後の展開は大きく変わっていたでしょう。

 

平井さんの組織活性化が成功した

一番のキーポイントは何ですか?と

今問われたとしたら、私は

「あの時、あのタイミングで、社員さん全員に

社長と平井さんの真本音の想いをぶつけることが

できたからです」

と答えるでしょう。

 

本当にあの日しかなかった。

一日変われば、もうこの流れは起きなかったかも

しれない、とさえ私は思います。

 

しかしこういったことは

会社経営においては実は、

日常茶飯事だと思います。

 

こういった「今でしょ」のチャンスを

ひょっとすると多く逃しながら経営をしている

可能性が、どこの企業にもあります。

 

真本音度合いを高めるということは、

そういったチャンスに、実に敏感になれる、

ということでもあるのです。

 

次の日の夕方。

平井さんの会社の一番広い会議室に

全社員さん達が集まりました。

 

社員さん達の前に、

社長と平井さんと私の3人が並んで

椅子に座りました。

 

皆さんの前で、

私が社長と平井さんのコーチングを

するのです。

 

そうです。

お二人の真本音のぶつける、とは

お二人が社員さんに向かってメッセージをする

のではありません。

いつも行なってきたお二人へのコーチングを

社員さんの前でそのまま行なうのです。

 

つまりは、

公開型のコーチングです。

 

つづく