納得

このまま進んでよいのかな?

私達は

世界の中に存在

しています。

 

「世界」

の中に

「私」

がいる。

 

これが普通の

捉え方です。

 

しかしあえて、

 

「私」

の中に

「世界」

がある。

 

というイメージを

してみてください。

 

するとあなたの

心は

どのように反応しますか?

 

そして、

あなたの中にある

その「世界」は、

どのように

見えますか?

 

それは、

輝きを放っていますか?

 

それとも、

暗く沈んでいますか?

 

それは、

生命を強く感じますか?

 

それとも、

ただの無機質な固体に

見えますか?

 

それは、

あなたにとって

居心地の良いものですか?

 

それとも、

居心地悪く、違和感ばかりが

ありますか?

 

それを、

あなたは育んでいきたい

ですか?

 

それとも、

自分はもう関わりたくないと

思いますか?

 

・・・・・・

 

実は、

「私」と「世界」は

本質的には

イコールのものです。

 

これまでお伝えしてきました

通り、

高い次元においては

「私」も「世界」も

一つですから。

 

ですので、

「世界」をどう捉えるか?

「世界」に対して

何を感じ、どうしたいのか?

は、

「自分」をどう捉えているか?

「自分」に対して

何を感じ、どうしたいのか?

まったくもってイコールなのです。

 

「私は、世界を育むなんて

考えたくもない。

世界とはもう関わりたくない」

 

と思ったとしたら、

それは、

 

「私は、自分自身を育むなんて

考えたくもない。

自分(の人生)とはもう

関わりたくない」

 

と言っているのと

同じです。

 

もちろんそれは、

無意識にそう思っている

ということですけどね。

 

・・・・・・

 

では次に。

 

あなたの中の

その「世界」を

あなたの左手の平に

載せてください。

 

そして、

右手の平で

「世界」を覆って

ください。

 

そのまま

30秒くらい

静かに待っていて

ください。

 

30秒経ったら、

右手の平を

外してください。

 

すると

「世界」は

どうなっていますか?

 

30秒前に比べて、

より輝いていますか?

それとも、

輝きは減ってしまいましたか?

 

30秒前に比べて、

より元気そうですか?

それとも、

元気は失われてしまいましたか?

 

生命力は

どうですか?

 

たくましさは

どうですか?

 

そして、

居心地良さは、

増しましたか?

減ってしまいましたか?

 

30秒前よりも

「世界」が良くなったな、

と認識できる人は、

今の自分の「生き方」に

納得をしています。

 

30秒前よりも

悪くなってしまったな、

と認識した人は、

今の自分の「生き方」に

自分自身が

納得していません。

 

つまりそれは、

自分の真本音の望む

生き方や進み方とは

別の毎日を

送っているということです。

 

その場合は、

まずはその事実を

自分でしっかりと

受け止めることです。

 

そして、

「自分は何を

修正すればよいのか?」

しっかりと考えましょう。

 

ひょっとすると

「修正」では済まない人も

いるかもしれません。

 

手の平で覆ったら、

「世界」が死んでしまった、

なんて人がいたら、

その人は、今の自分の生き方は

「生きているとは言えない」

とまで思っている

ということになります。

 

その場合は、

根本的に人生を

考え直さねばなりません。

 

・・・・・・

 

昨日の記事でも

書かせていただきましたが、

 

昨日の自分と

今日の自分と

明日の自分は

別個の存在です。

(→前回記事)

 

昨日の自分が

こうだったから、

今日の自分も

こうなのだ。

 

というのは単なる

思い込みにすぎません。

 

昨日の自分に

今日の自分が

合わせなければならない

いわれはないのです。

 

自分や、

自分の人生を変えることは

実は

とても簡単です。

 

次の一歩を

どうすればいいか?

 

それを

変えるだけだからです。

 

これまでは

右に行っていたところを、

今回は

左に行ってみよう。

 

たったそれだけのことで

人生はもう

変わり始めます。

 

人生が変わるということは、

あなたが感じている

「世界」も

変わるということです。

 

自分を変えることが

できるのは、

自分しかいないのです。

 

つづく

 

手に負えないクライアントさんばかりで・・・

次のようなご質問を

いただきました。

 

「私にはずっと以前から

一つの夢があります。

でも、真本音というお話を聴いてから、

その夢は単なる反応本音の夢では

ないか?と思うようになりました。

でも、どうしてもその夢を

捨て去ることができません。

その場合は、どうすれば

よいでしょうか?」

 

以前に、

未来を描くことで

道が閉ざされてしまう、

ということを書かせていただきましたが、

でもやはり、

自分なりの

「捨て去れない夢」

があること自体は

素晴らしいな、と私は思います。

 

捨て去れないのであれば、

捨て去らない方が

いいですね。

 

私が最も良くないな、

避けてほしいな、

と思うのは、

頭で(理屈で)良し悪しを

判断・解釈して、

頭で(理屈で)すべてを

進めてしまうことなんです。

 

特に、

人から言われた理屈を

そのまま鵜呑みにして

無理に「それが正しい」と

自分に思い込ませるのは

良くないですね。

 

私のクライアントさんは

その点、

とてもしっかりした人が多く、

私がどんなアドバイスをしても、

聴いてくれない人が

多いんです。笑

 

「たけうちさんには、

ああ言われたんですけど、

でもどうしても、こうだと思い、

こうしちゃいました。」

 

・・・と笑いながら、

ある意味、自分の思う通りに

物事を進めるクライアントさんが

多いんです。

 

そういった姿を見ますと、

私はいつも嬉しくなります。

 

だって、その人は

自分自身できちんと

判断していますもんね。

 

ですので、

私のクライアントさんで

長くクライアントさんでいて

いただける人は、

私の手に負えない人

ばかりかな。笑

 

私は、私の手に負えない人と

お付き合いするのが

どうも、大好きなようです。

 

なので、

「私の夢は反応本音の夢だと

思いますが、

それでも、その夢を

目指すことにします!」

と断言されると良いですね。

 

その断言が、

道を創ります。

きっと。

 

人生を進むということにおいて、

私が最も大事だなと

思うことの一つは、

「納得」だと思うのです。

 

本人の納得。

 

どれだけ他者から

良いアドバイスを受けたとしても

たとえそれが真理だとしても、

本人が納得しなければ、

その人にとってはそれは

真理ではないのです。

 

納得しないまま、

言われた通りに人生を

進めれば、

それはもう、その人の人生

ではありません。

 

ですので、

「反応本音だろうが、何だろうが、

私はこの夢に向かうんです!」

という人がいれば、

私はその意志をとことん

尊重したいですね。

 

で、本当にその夢が

叶うように

サポートすると思います。

(もちろんその人が

サポートを望むならば。)

 

そして、

本人の「納得の道」を行けば、

必ずそこに「真理」は

待っています。

 

「あぁ、そういうことか!」

という、納得の気づきが

待っています。

 

その道のりこそが、

大事であり、

その人の真本音が

望んでいるものでは

ないでしょうか。

 

人生に

正しい・間違っている

はありません。

 

その人が「正しい」と

思う道を行くことが

大切です。

 

たとえそれで

痛い目にあったとしても

そのプロセスこそが大切であると

思います。

 

ただ、・・・

私が拝見するに、

自分が納得していないにも

関わらず、

その道に進もうとする人が

多いです。

 

その場合は、

私は、それを止めるでしょう。

 

「本当に、

納得していますか?」

と。

 

納得しないままに

進んでしまえば、

それは、「妥協の道」です。

 

妥協の道において

真理に結びつく気づきは

あり得ません。

 

真本音・反応本音とか

関係なく、

その人の本当に納得のいく

道に進むためのサポートを

私はしたいですね。

 

で、それができていれば

必然的にその人は

真本音の道に進むようになりますし、

その結果、

「やっぱりあの夢は違いました」

となれば、

それは大きな「脱皮」です。

 

そういったことをすべて

踏まえて、

私は、これからも

真本音・反応本音の真理について

語り続けるでしょう。

 

真本音の道を

行きなさい、と

言い続けるでしょう。

 

それが私の

役割ですから。

 

つづく

 

説得しようとしないことが、思わぬ好展開を生む

弓江さんが変化することで、

木村さんが変化する。

その順番で、二人の真本音度合いを

一気に引き上げる。

 

それが今、私にできる最善のサポートであると

確信しました。

(→前回記事)

 

そんな流れの中での

「弓江さんはコーチに向いています」

というメッセージでした。

 

ところが、弓江さんはすぐにはそれを

受け止めてはくれませんでした。

「とてもとても信じられません」

と。

それはそうでしょう。

当然、そのような返事が返ってくると思っていました。

 

さぁ、真本音コミュニケーションを続けましょう。

 

こういった時ほど、相手の真本音に委ねます。

間違っても、

説得しようとか、納得してもらおうとかは

思わないことです。

 

「どうして、信じられないのですか?」

 

「だって、たけうちさんもわかりますでしょ?

私のこのコミュニケーションを見れば。

どう見ても、コーチ向きではないでしょ。」

 

「そうですねぇ。

コーチとは真逆のコミュニケーションですね。」

 

「でしょ!

こんな私にコーチング力があるとは思えません。」

 

「ありますよ。」

 

「ですから、どこがですか!」

 

彼女はついに怒り出しました。

大変申し訳ないのですが、私は内心

クスクスと笑いが止まらなくなりました。

 

「コミュニケーションの取り方は、なかなか

最悪ですね。」

 

「わかってますよ!

だから向いてないと言ってるんです。」

 

「でも、コミュニケーションの取り方以外は

すべてコーチに向いてますよ。」

 

一瞬、弓江さんは私の言っている意味を

把握できなかったようです。

しばらく目を白黒させていました。

 

「どういうことですか?

コーチって、コミュニケーションの取り方が

重要なんですよね。」

 

「コミュニケーションの取り方なんて、

表層的なことですよ。

現に、弓江さんと同じようにはっきりくっきり

物を言う人で、コーチング力のすごい人を

私は何人も知っていますよ。」

 

「えっ? じゃあコーチング力って何ですか?」

 

「今は教えません。」

 

「えっ? なに? どうしてですか。」

 

「教える必要がありませんから。」

 

「まったく意味がわかりません。」

 

「わからなくてもいいです。」

 

「たけうちさん、

私をからかってませんか?」

 

「全然からかってませんよ。

弓江さんとのコミュニケーションを楽しんでます。」

 

「それ、からかってるってことでしょう!」

 

そう言って彼女は笑い出しました。

この明るさ。

これが、弓江さんの本質です。

 

例えば、真本音度合いの低い人に

このようなコミュニケーションを取れば、

間違いなく深刻な展開となっているでしょう。

しかし弓江さんは笑い出しました。

 

私が意図してやっていることではありません。

真本音に委ねているだけのことです。

 

「弓江さんは、私がどんなコミュニケーションを取っても

そうやってまっすぐに向き合ってくれるじゃないですか。

私の一言一言をちゃんと聴いてくれる。」

 

「えっ? 私は聴き下手ですよ。

いつも、もっと人の話を聴きなさい、って

叱られます。」

 

「じっくり聴くことはしないと思いますが、

肝心なところをちゃんと受け取っています。

そしてそれに対して、まっすぐに考え、まっすぐに

返してくれます。

それがとても心地よいです。」

 

「う〜ん、確かに、まっすぐというのは

私らしいかもしれませんが。」

 

「弓江さんは、今私が弓江さんに

何を伝えようとしているかわかるんじゃないですか?」

 

「何を伝えようとしているか?

・・・私に『変われ!』ということですか?」

 

「どこを『変われ!』と言っていると思いますか?」

 

「・・・なんか、大したことを要求されている感じは

しません。

ちょっとしたところを変えた方がいい、と

言われている気がします。」

 

「さすがですね!

そこが、コーチに向いているところなんですよ。

本質を掴む力がピカイチです。」

 

「えっ、そうなんですか?」

 

「そうですよ。

例えば、木村さんの今の状況とか。

弓江さんが感じ取ることは非常に本質を

ついているんです。

最も肝心な部分を明確に言い当てています。

それができる人は、コーチに向いてるんですよ。」

 

「・・・そんなもんでしょうかね。」

 

「はい、そんなもんです。

弓江さんはちょっとだけご自分を変えれば

いいんです。」

 

「どこをですか?」

 

「コミュニケーションの取り方を、です。」

 

「えぇ? そんなこと言っても

今の私のコミュニケーションの取り方は長年ずっと

これでやってきたものです。

変えることなんてできませんよ。」

 

「そう思い込んでるだけのことです。

コミュニケーションなんて、最も簡単に変化させられる

ものなんです。

形を変化させるだけですから。

それは私が教えます。

でもこれは、本質を掴む力を持っている弓江さんだからこそ

有効なことなんです。

表面をちょっと変えるだけで、

劇的に物事の進展の仕方が変わりますよ。」

 

実はこの時点では弓江さんには伝えていなかったのですが、

弓江さんの力は、本質を掴む力、だけではなかったのです。

もう一つ、とても重要な力を持っていました。

それこそを、彼女はこれまで、恐らく一切、

使ってきませんでした。

 

それは、

相手を尊重する力

です。

 

私が、

『尊重力』

と呼んでいるものです。

 

つづく