自己変革

最後に出てくるラスボスは、顕在意識です

「自分を変えたい、と思っても、

自分の何を変えればよいのか、

わからないのです。

ただ、今の自分に対して

イライラ、モヤモヤします。」

 

ここ1〜2ヶ月、

こういったお声を

たくさんお聴きします。

 

イライラ、モヤモヤ。

 

・・・この感覚は

本当に大切です。

 

私達人間は、

イライラ、モヤモヤを感じた場合、

それを本能的に

解消しようとします。

 

ところがその解消には

かなりのエネルギーを

要することがあります。

 

特にそれが

真本音によるイライラ、モヤモヤ

であれば、

なおさらです。

 

真本音による

イライラ、モヤモヤとは

何でしょうか?

 

それは、

 

「今の自分のパターンでは、

脱皮できないよ」

 

とか

 

「これまでのやり方では、

次元を上がれないよ」

 

という合図であり、

メッセージです。

 

これまでのパターンや

これまでのやり方を

変えるということは、要するに

「自己変革」です。

 

その場合の「自己変革」とは

「まずは行動パターンを

変えなさい」

ということです。

 

つまりそれは、

「自分自身の顕在意識の

パターン(クセ)を

変えなさい」

ということです。

 

その場合、

自分のどのようなパターン(クセ)を

変えなければならないか?を

しっかりと頭で

考えなければなりません。

 

顕在意識・・・。

 

これは、

今こうしてものを考えたり

感情を出したりしている

自分自身なのですが、

これがまた結構

厄介なのです。

 

よく、

潜在意識が変われば、

顕在意識も変わる、

というようなことが

言われていますが、

なかなかどうして、

顕在意識は、強いです。

 

潜在意識レベルの

あらゆるものが変化したとしても、

最後の最後で

顕在意識が変わらないことで

自己変革ができていない人を

私は、いやというほど

拝見してきました。

 

結局は、

この世(3次元の現実)で

生きているのは

私達の顕在意識です。

 

自分の行動の

最終決定者は

顕在意識なのです。

 

どれだけ

潜在意識レベルで

「Aに行こう」

と思っていても、

最終的に顕在意識が

「Bがいい」

と思えば、

Bに行ってしまいます。

 

心の中では真本音の度合いが

上がり、

真本音発想がどんどん生まれる

ようになっても、

それをその通りに

行動に移すかどうかは、

顕在意識が決めます。

 

その結果、

真本音で望むのとは

まったく別の行動を

取り続けるということも

人によってはあるのです。

 

私はこれを

「顕在意識の抵抗」

と呼んでいますが、

ゲームのラスボスではないですが、

最後の最後で

自己変革の妨害をする

最大の敵が

顕在意識であったりします。

 

そしてそういった場合に

イライラ、モヤモヤが

大量発生するのです。

 

つまり、

イライラ、モヤモヤとは

「顕在意識の抵抗」

に対する、

「真本音の抵抗」

です。

 

顕在意識レベルで

変わろうとしない自分自身への

警告です。

 

そういった

真本音レベルでの

イライラ、モヤモヤの場合、

先ほども書きましたが、

私達のエネルギーは著しく

ダウンします。

 

真本音からしてみれば、

「これ以上、これまでの自分の

パターンに執着するならば、

もう私は私に

生きるパワーを与えないよ」

というメッセージなのです。

 

「たけうちさん、

どうしても最近の私は

パワーが出ません。

イライラ、モヤモヤして

しまうんです。」

 

そう言われる人が

最近、増えているのですが、

その原因は

「あなたのその顕在意識です」

ということになります。

 

その人の多くは、

「パワーが出ないので、

自分が変わる気力も

出ません」

と言われるのですが、

いやいやいや、

変わろうとしていないのだから

パワーが出ないのです。

 

このカラクリに気づいたら、

一つずつ、一つずつ、

自分の行動を

変えることです。

 

自分が何をどう

変えなければならないか?

 

本当はよく

わかっているはずです。

 

だって、真本音は

それを望んでいるのですから。

 

本当は、

「答え」を知っているはずです。

 

でもその「答え」を

観たくない。

観たら、行動を変えなければ

ならなくなるから。

という抵抗をしているのは、

あなたのその顕在意識のみ

なのです。

 

つまり、

顕在意識レベルで

「私は変わろう」

と本気で思うだけのことです。

 

顕在意識で思うだけで、

発想が変化するはずです。

 

あとはその発想のまま

一つずつ

できるところからで良いですから、

自分の行動を変えるだけです。

 

はっきり言って、

こんなに簡単なことは

ないと

私は思うのですけれどもね。

 

つづく

 

自己変革のフリをする人達・・・

私達の描く未来像には

二つの種類があります。

 

それは、

・実在の未来

・イメージの未来

です。

 

それは、

・真本音で描く未来

・反応本音で描く未来

とも言い換えることができます。

 

しかし、

反応本音で描く「イメージの未来」が

いけないわけではありません。

 

それをきっかけに

「真本音で生きる」ことに

つなげることができます。

 

そんなお話を

今は書かせていただいています。

(→前回記事)

 

今回は、

「イメージの未来」を活かす

3つ目のケースをご紹介します。

 

その目的は、

「これまでの自分を手放す」

です。

 

世の中には、

これまでの自分

今の自分

のことが大好きな人がいます。

 

ただしそれは、

反応本音のレベルでの

「大好き!」です。

 

自分のことを「大好き」で

あること自体はもちろん

悪いことではありません。

 

しかし反応本音レベルの

「大好き!」には

ごまかしが含まれます。

 

本当は、自分の中に

絶対に観たくない部分があり、

それにフタをし、

自分で自分をごまかすために

自分を「大好き!」に

させています。

 

もちろんその「大好き!」な自分は

本来の自分の姿とは

異なります。

自分自身の真本音の望む姿

とも異なります。

 

異なっているにも関わらず、

今のこの自分を「大好き!」と

思いながら、

決して自分を変えようとしません。

 

実は・・・。

 

そういう人ほど、

表面上は

「自分を変えます!」宣言を

します。

 

そして誰よりも高い意欲を見せ、

自己変革をしようとします。

 

しかしそれは、

自己変革をしている「フリ」

でしかありません。

 

頑張っている「フリ」でしか

ありません。

 

結局は、ああだこうだと理由をつけて

これまでの自分、

今の自分でいいや、

という結論に自分の中で至ります。

 

結局、

何も変わりません。

 

本人は

「私はここが変わりました!」

と自己アピールするのですが・・・。

 

しかし側から観れば、

何も変わっていないのです。

 

それどころか、

自己変革の自己アピールを

すればするほど、

これまでの自分への執着が

よりひどく増していきます。

 

実は、こういうタイプの方の

サポートが

最も難しいかも知れません。

 

でも、

このタイプの人がそのままで

いてもらっては

周りが迷惑です。

 

このタイプの人は、

周りにどれだけ迷惑をかけているか

まるでわかっていない場合が

多いのです。

 

そこで私がよく取る方法が、

「自己満足でもいいから

未来のイメージをする」

ということです。

 

今の自分の延長線上でも

よいのです。

とにかく

理想の未来像を描いて

いただきます。

 

もちろんそれは

真本音の未来像(実在の未来像)とは

まったく異なるものです。

 

しかしそれでも

「未来の視点」に立つことは

できます。

 

「未来の視点」から

今の自分を見て、

どう感じるか?

何を変えなければならないか?

 

それを発想し、

動いてみます。

 

実際に動けば、

必ずその人は、止まります。

 

それはそうです。

 

真本音とは異なる未来に

向かうわけですから。

 

自分の中に

言いようのない気持ち悪さが

発生します。

 

もしコーチングのサポートがなければ、

その人はその未来に向かって

ゆっくりと進んで行くでしょう。

気持ち悪さを感じないくらいに

ゆっくりと。

それをすることで自己満足感が

消えることはないからです。

 

ところが、

コーチングサポートを受ければ、

その人はその未来に

全力で向かうことになります。

 

すると、気持ち悪さを

ごまかすことができません。

 

必ず、止まります。

 

必ず、挫折します。

 

それをわかっていて

サポートするのはこちらが

とても辛いのですが、

しかしそれも大切な一歩です。

 

その人に湧き上がる

気持ち悪さ。

そして、挫折。

 

いったい、どうしてこんなにも

気持ち悪いのだろうか?

 

どうして、

挫折をしてしまうのだろうか?

 

そういった「?」がその人の中に

湧いてきたらしめたものです。

 

その人はそれを機に

変わり始める可能性があります。

 

これはちょっと意地悪な

サポート法かも知れません。

 

でも、残念ながら

このタイプの人へのサポート法で

これよりよい方法が

今のところ、私には思いつきません。

 

このタイプの人に

どれだけ

「あなたはこれまでの自分に執着している」

と厳しくフィードバックしても、

その場は神妙に捉えますが、

それもやはり「フリ」で、

何も変わらないのです。

 

自分に執着する度合いが凄く、

まったく人の声を

取り入れません。

取り入れる「フリ」はしますが。

 

ですから、

自ら望む(と思い込んでいる)未来に

全力で向かい、

自ら「何かが違うのではないか?」と

気づいていただくことしか

ないのではないかと

今の私は思っています。

 

かつて私も

自己満足や自己愛の人生を

送っていました。

 

そこから抜け出るのは

相当に大変でした。

 

よほど痛い目に合わないと

抜け出ることはできないのだと

思います。

私はそうでした。

 

ですから、

致命的な痛い目に合わずに

できるだけ早い段階で

その「気持ち悪さ」に気づいていただく、

そのきっかけを与えることが

他者ができる最大のサポートかな、

と現時点では思っています。

 

つづく