私に
生きている
意味なんか
ないのじゃないか。
という
とても痛い
想いを
浴びた。
まだ若い
その人は、
私の目を
はっきり見ながら、
自問自答の
ように
そう呟いた。
その瞬間、
思い出した
のだ。
私もずっと
そうだったな、
と。
私の場合は、
その人のように
明確に
自覚していたのでは
なかった。
でも、
今、振り返れば、
私の人生とは、
私の存在
なんて
意味はない、
という
無意識の呟き
と
共にあったのだ。
通常なら、
そんなことは
ないよ、
人には皆、
意味はあるんだよ、
と
慰めるべき
ところだろう。
ところが
私の口から
出た言葉は、
その気持ち
こそを
ずっと大切に
してほしい、
・・・だった。
もちろん
今の私からは
その気持ちは
跡形もなく
消えている。
しかしそれは
経験
によってでは
ない。
良い経験を
積めば
解消される次元
ではないのだ。
むしろ、
解消されない
からこそ・・・。
そう、
あなたは
あなたで
いられる。
本来の
あなたに
戻るために。
つづく