豪雨だろうと

LINEで送る
Pocket

 

凄まじい豪雨

だ。

 

これまでに

見たことのない

激しさだ。

 

その中を

私の息子が

歩いている。

 

立つことすら

ままならないので、

ヨロヨロしている。

 

しかしついに

膝をついた。

 

もう、前に進む

気力も失われて

しまったようだ。

 

息子は

後ろを振り向いた。

 

来た道を

戻ろうとしているのだ。

 

私はとっさに

豪雨の中に

飛び出した。

 

そして息子を

抱きかかえ、

そのまま

前に向かった。

 

息もできない

くらいだが、

それでも

前に進み続けた。

 

私は抱っこしている

息子に伝えた。

 

「一度、決めたら

何があっても

止まるんじゃない。

何があっても

先に進むんだ。」

 

・・・ここで

目が覚めた。

 

・・・・・・

 

調べてみると、

夢で見る豪雨とは、

どうやら

心のモヤモヤを

晴らしてくれるものらしい。

 

しかし

私が夢で見た豪雨は

恐らく、暗示ではなく

「実在」だ。

 

夢の中で

息子だと思っていた

存在は、恐らく

前に進むあらゆる人

を象徴していたのだと

思う。

 

今、最速で

前に進む人の多くは、

豪雨の中にいる。

 

それを私は

必死に応援している。

 

しかし人によっては

「救い出す」

必要がある。

 

それくらいの

豪雨だ。

 

ただ、

豪雨の終わりも

観えている。

 

もうすぐ

雨は止む。

 

それまでの

辛抱だ。

 

大変だが、

それでも

前に進もう。

 

つづく

 

コメントを残す

*