救われた

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時々、私の中は

ポッカリとした

「月」

が浮かぶ。

 

黄色い満月

だ。

 

月は何も言わず、

ただそこに

浮かんでいる。

 

藍色の

空に。

 

だいたいこういう時は

月は

私に何かを

伝えたいのだ。

 

しかしそれは

言葉としては

伝わってこない。

 

でも、

何かを伝えたい

ということはわかるので、

 

私はじっと

月を見つめる。

 

今、

浮かんでいる月は

何となくであるが、

 

笑っているように

感じる。

 

あえて言葉に

すれば、

 

よくやったなぁ、

 

褒めてくれている

ようだ。

 

いや、

 

よくやってるよ、

 

かな。

 

何を

よくやってるよ、

なのかな?

 

すると月は

突然巨大になり、

私を包んだ。

 

一瞬で私は

月の中に

抱かれた。

 

するとそこに

人の影が

浮かんだ。

 

その人が誰か、

わかった瞬間、

 

私は何を

よくやっているのか?

わかった。

 

あぁなるほど、

そういうことか。

 

それは確かに

よくやっているな。

 

おかげで

救われました。

 

その人からの

言葉。

 

私はあなたを

救えたの?

 

はい。

 

お〜、偉いじゃないか、

俺。笑

 

まだ終わって

ませんけど。

ここからです。

共に進むのは。

 

と、

力強い意志が

伝わってくる。

 

なるほど。

 

俺もまた

救われたわけか。

 

つづく

 

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