光が見えるので、
そちらに向かう。
まっしぐらに。
遮るものは
何もない。
ダイレクトに
行ける。
なら、
まっすぐに
行くだけだ。
止めるとしたら
それは
自分自身の
躊躇の心
だけだ。
遮るものは
何もない、
というのは
私の独りよがりな
見方だろうか。
現実が
見えていない
だけだろうか。
傲慢になって
いるのだろうか。
節穴になって
いないだろうか。
そんな疑念が
起こるし、
自分を信じきれている
わけでもない。
だがしかし、
それがどうした
と言うのだ。
何をどう見ても、
そこには
何もない。
何もない
空間の向こうに
光だけが
燦然と輝いている。
しかもそこまで
ひとっ飛びで
行ける。
何かの罠か?
笑わせるな、
私よ。
心配性な
私よ。
そろそろ
そういうのとも
おさらば、だ。
罠でもいい。
節穴でもいい。
傲慢でも
いい。
今、見えている
ものと、
この、爽快な
感覚を
私は信じることに
する。
だから
ダイレクトに
行く。
そう決めた。
つづく