小せえなぁ

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つくづく

私という人間は

意図を持ってはならないな、

と思う。

 

意図を持てば

途端に

「すべて」が小さくなる。

 

小さな器の中で

小さく

まとまってしまう。

 

それにより

私自身は嬉しいかも

しれないが、

 

それはあくまでも

私の自己満足に

過ぎない。

 

意図した通りの

結果が手に入り、

 

私は意図した通りに

嬉しいが、

 

いったいそれの

どこに価値があると

言うのだろう。

 

どこに人生の

醍醐味があると

言うのだろう。

 

私は

小さい。

 

小さい私が

小さな枠の

小さな何かを

創り上げ、

 

いったいそこに

どんな意義が

あると言うのだろう。

 

つくづく思うのだ。

 

・・・どんな時に

そう、つくづく思う

かと言えば、

 

私の意図を超えた

展開を

目の当たりに

した時だ。

 

この人は

こんなことが

できるのか!

 

この人達は

こんなに凄い展開を

起こせるのか!

 

この仕事を始め、

もうすぐ25年。

 

いまだに

これの連続だ。

 

「驚嘆」

というやつだ。

 

驚嘆するたびに

私はつくづく

私の意図の

小っぽけさと

 

本来の、

人々の可能性の

デカさを

嘆息するのだ。

 

人間は

凄い。

 

という

「まいりました」

思える瞬間。

 

今日もそれが

あった。

 

それが

日常茶飯事に

起きている。

 

今日も

「俺って小せぇなぁ」

・・・と。

 

こんな悦びが

他にあろうか。

 

つづく

 

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