あなたはあなただろ

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あなたのその

安定感が

 

どれだけみんなを

救っているか、

 

あなたは

気づいていない。

 

あなたのその

厳しさが

 

どれだけ

あたたかいかを

 

あなたは

気づいていない。

 

あなたは

あまりに謙虚だ。

 

いや、

謙虚という言葉

自体が軽く見える。

 

あなたは

すべてを尊重する。

 

人だけでは

ない。

 

物も、お金も

空も、花も、

風も、光も、

 

世界のすべてだ。

 

なぜそんなにも

あらゆるものを

愛せるのだろう。

 

凄いんだなぁ、

という

眼差しで見ても、

 

あなたはいつも

キョトンとしている。

 

きっと

当たり前のこと

なんだね。

 

あなたと共に

進もうとすると

 

やっぱり

怖い。

 

あなたは捨て身な

ことを

平気でする。

 

しかもそれを

楽しんでいる。

 

まるで

お絵描きを

しているように。

 

なぜそんなに

無邪気で

いられるのだろう。

 

あなたは

前も

後ろも

横も

斜めも

 

すべてを見ている。

 

慈しんでいる。

 

自分の愚かさも

他人の愚かさも

 

すべてを

にこやかに

見つめている。

 

そして

何も言わない。

 

でも

たったそれだけで

私も

誰もが

救われるのだ。

 

それだけで

勇気が

湧いてくるのだ。

 

私は

あなたのような人に

なりたいと

思うのだが、

 

きっと

そう思うだけで

もうそれは

不自然なんだろう。

 

それにもし

あなたにそう

伝えたら、

 

あなたは笑いながら

答えるだろう。

 

あなたは

あなただろ。

 

・・・と。

 

私はあえて

あなたから離れて

進むことにする。

 

それが私の

道のような気がする。

 

きっと

それを伝えても

あなたはにこやかに

答えるのだろう。

 

やっぱり

あなたは

あなただな。

 

・・・と。

 

そして

普通の顔をして

こう付け加えるだろう。

 

離れて進んでも

いつも一緒に

いるしな。

 

・・・とね。

 

つづく

 

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