赤ちゃんもどり

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私は誰か?

 

ということが

すごく曖昧になる

ことがある。

 

記憶喪失に

なったり、

精神分裂を起こしたり

するわけではなく、

 

ただ普通の

精神状態なのだが、

 

ふと、

私は私が誰か?

わからなくなる。

 

人とずっと

向き合っていたり、

 

もしくは

世界とずっと

向き合っていたり

すると

なりやすい。

 

ところがその状態は

感覚的に

悪いものではない。

 

むしろ、

自分の中から

あらゆる余分なものが

消え去っている

感じがする。

 

良い意味での

空っぽ状態だ。

 

そんな時は

決まって、

 

自分の範疇の

外からの

何らかの気づきが

来る。

 

と同時に

 

とてつもない

安心感が

来る。

 

むしろ

この状態でずっと

過ごせると良いな、

とさえ

思うことも。

 

もしそうなると

いったい

私の人生は

どう展開するのだろう?

と。

 

そして逆に

こうも思うのだ。

 

私は

私であることに

固執し過ぎではないか?

と。

 

もっと

私であることを

忘れても良いのでは

ないか、と。

 

少し表現を間違えると

とても危ない感じが

するが、

 

この感覚は

それとは真逆な

感じがする。

 

私が私であることを

忘れることで、

むしろ

私は

本当の私に

戻れるのではないか?

 

私の原点に

立ち戻れる

のではないか?

 

ひょっとすると

これは

赤ちゃんの感覚

なのかもしれない。

 

自分が何者かが

わからない状態で、

 

自分と他人の

区別がつかない状態で、

 

ただ

純然と

世界と向き合い続ける。

 

そこから生まれる

発想は、

私自身をびっくりさせる

ことも多いが、

 

今はそれ自体を

楽しみたいと

思っている。

 

つづく

 

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