心は
宇宙のようだ。
無限に広がり、
まるで様々な星のように
様々な自分が
いる。
私の心の
端っこの方に
ほんの小さな
薄い光、
それは
小さな小さな
青い星のように
存在している
自分がいた。
小さな存在
なので
あまり気にせずには
いたのだが、
でも一方で
何となくいつも
時々
意識を向けざるを
得なかった、
そんな小さな
自分がいた。
その青い星は
私に語りかけることは
なかったのだが、
今日、初めて
何かメッセージの
ようなものが来た。
うららかな
日差しの中で、
透明な川が
流れている。
浅くて透明で
ゆっくり流れる
川。
その水に
浸かると、
とてもあたたかい。
私はその水に
潜ってみた。
透明なので
ずっと向こうまで
川の中が
見通せた。
ゆっくり流れる
その流れに
私は身を任せて
みた。
すると
私の周りに
いつの間にか
私と同じように
体を潜らせている
人達がいた。
彼らも
気持ちよさそうに
委ねている。
言葉を交わす
わけではないが、
でも私達は
何かを共に
確認し合っている。
あぁ
この人達は、
私の命を救ってくれた
人達か、
と
何となく直観した。
人には
無理するな、
と言いながら、
私自身はついつい
無理をし過ぎてしまう。
命を落としそうに
なるほど、
生命エネルギーを
使い切ってしまうことも
よくあることだ。
そんなことは
自慢にも何にも
ならず、
むしろ自分自身への
冒涜だ。
自分の命への
冒涜だ。
それをわかりながらも
ついつい
やり過ぎてしまう。
その反省を
私はしている
ところだったのだ。
そんな私に
彼らは
無言のメッセージを。
私と一緒に
委ねることで
無言のメッセージを。
川の流れの
ために
気づかなかったが、
どうも私は
大量の涙を
流しているらしい。
言葉にならない
メッセージと
言葉にならない
涙。
私はその
青い星から
出た。
青い星は
私の心の隅っこの
方で、
今もじっと
小さく
輝いている。
私を励ます
のでもなく、
私を叱る
のでもなく。
私はこれまで以上に
その星を
見つめながら
進もうと思う。
つづく