激流の中で

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一見、

混乱としか思えない

状況の中でこそ、

 

生まれ出づる

ものがある。

 

激流に

呑み込まれながらも

その中に

動かぬ静かな

光がある。

 

さっきまでは

確かに

なかった光。

 

今、ここで

生まれ出た

もの。

 

それは、

残念ながら

激流の中でしか

生まれない。

 

だからこそ

私達は

わざと激流に

身を投げることが

ある。

 

もしくは

激流を自ら

創り出すことさえ。

 

激流は

我を失う。

 

わけが

わからなくなる。

 

諦めそうに

なる。

 

そして

諦めるとか

諦めないとか

それすらも

わからなくなった

その時に、

 

それは

生まれる。

 

その光を

観ると、

 

たとえそこに

我を忘れた自分が

いたとしても、

 

激流のまま

だとしても、

 

とても静かに

なる。

 

とても静かに

その光を

両掌で

そっと掬い上げる。

 

掌の中の

光。

 

激流の中で

涙する。

 

そして

私達は

生まれ変わるのだ。

 

新たなステージを

始めるのだ。

 

私自身が

そうだったし、

 

そこに立ち会うのが、

私の仕事だ。

 

光は

すぐ目の前に

あるんだよ。

 

つづく

 

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