原点 源泉

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上も下も

右も左もない、

 

無限のような

 

広大な空間

で、

 

その世界で、

 

私は一人

漂っている。

 

私以外には

何もなく、

 

だから

 

「存在」という

ものの

意味が

 

そこでは

わからない。

 

「私」という

存在は何故だか

わかるのだが。

 

その広大な

空間は、

 

時には

空色になったり、

 

黄色になったり、

 

シルバーのような

白いような

 

単純だけど

表現のしようのない

不思議な光を

放ったり。

 

そこが

自分の帰る場所

であることは

わかるし、

 

恐らくであるが、

 

一日が終われば

毎日そこに

帰っているぽいのだ。

 

そこにずっと

いると

しまいには、

 

私自身ですら

わからなくなるが、

 

それがまた

非常に

心地が良い。

 

あらゆるものの

源泉に

還る、とは

こういう感覚か。

 

無限の中の

一点。

 

それが

私であり、

 

私がなくなる

ことで

無限と一つに

なる。

 

が、

それで私が

消えるわけでは

ない。

 

この

これまた表現の

しようのない

感覚を

 

思い出している

が故に、

 

日常において私は私を

忘れることは

ないのだろう、と

 

思えるのだ。

 

人とは

何か?

 

とにかくそれを

探究したい。

 

その想い

だけは

どうなっても

ここに

残っている。

 

だから

私は

私として

ここに

いるのだろう。

 

つづく

 

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