この時のために

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サーっと
水平線が
広がっている。

広く広く。

その他は
何もない。

ただの
大海原。

日は昇る
寸前だ。

私はただ
一人。

夜明けを
待っている。

今日は
どんな一日に
なるだろうか?

ひんやりした
空気の
一粒一粒が
何かしら緊張している
ようにも
感じる。

体の強張りを
ほぐしたいなと
思いながらも、

そのままに
して、
ただ私は
待つ。

今日は
多くの人達の
転機となる
大切な瞬間が
来るだろう。

もちろん
私にも。

その瞬間を
捕らえられるかどうか
よりも、

その瞬間の
直後の
スタートダッシュが
命だ。

そこで
次のステージの
進み方が
決まってしまう。

集中力と
瞬発力が
決め手となるときは、

やはり
緊張する。

でも
こんな瞬間は
なかなか体験
できない、
とても貴重なもの。

こういった機会に
恵まれた幸運を
喜ぼう。

これまでの
生き方が
試される。

この時のために
私達は
備えてきた。

今こそ
力を発揮する
とき。

自分の全感性
を使いきり。

つづく

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