波紋が広がっている
のが見える。
小さな波紋だが、
その中心には
何があるのだろう?
よく目を
凝らすと、
面白いものが
見えた。
誰かが
踊っている。
変な
踊りだ。
でもとても
心地良い
旋律を感じる。
よくよく見ると、
波紋の広がり方も
ちょっと変だ。
なるほど、
こういった広がり方も
あるのか、
と。
ウケを狙っている
わけではない。
本人は至って
真面目だ。
だからこそ
変なんだ。
「変」と言うと
貶しているように
思われがちだが、
逆だ。
変な踊りが
増えるといい。
みんながもっと
個性的に
なればいい。
どのような踊り
でも、
自分が心底
真面目にやるなら、
それなりに
波及していく
そんな世の中に
なれたのだから。
時代は
変わっているんだ。
変な時代
にね。
つづく