まるで
鋭い切っ先の上に
立っているようだ。
ほんのわずかでも
バランスを崩せば、
すべてが
崩れてしまう。
そんな危うさの
極致にいる
ようだ。
だから
神経が擦り減り、
根底から
疲労が襲ってくる。
だが、
そんな時こそ
大胆に。
私は
バランスを保つ
こと自体を
あきらめる。
あきらめたもん勝ち
だくらいに
思っている。
崩れるならば
崩れればいい。
というのは
あまりに
無責任か。
しかし、
極度の緊張のまま
バランスを保とうと
意図することこそ、
傲慢では
ないか。
崩れるものは
崩れる。
壊れるものは
壊れる。
だから
本当に頑丈な
ものが、
その後に
創造される。
そのような
大いなる意図は
私にはないが、
しかし時々、
私を超えたところで、
大いなる
意志のようなものは
感じる。
それこそ、
我々の意志
ではないか。
我々の意志
は、
個々を消すどころか、
際立たせる。
もっと皆、
楽に生きることが
できるはず。
だから
あきらめよう。
バランスとりを。
絶妙さは
我々が意図して
創り出すものでは
ない。
すべては
あきらめから
始まる。
それこそ、
調和=進化
だ。
つづく