恐れているそれはなし

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溺れているのか
泳いでいるのか
わからない状態に
いる。

進んでいるのか
落ちているのか
わからない状態に
ある。

感じるのは
苦しみのみ。

地面に立つ
安定感は
皆無。

息すら
できているのか
どうか。

これで本当に
生きていると
言えるのか?

脱出できる
もんなら、
この人生から
脱出したい。

恐ろしい
孤独。

周りには
誰もいない。

なぜ
ここにいるのか?

私は
誰か?

そして
突然の
静寂。

無、の体験。

“何もない”
の体験。

そこまで
追い詰められて
初めて
わかるものだ。


はない、
と。

永遠の
落下
はない、
と。

すべて
終わりが
ある。

“底”が
ある。

だから
恐れるな。

自分で
いることを。

つづく

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