未来を描くことで、道が閉ざされる

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現象レベル(現実世界)においては、

私達は

今この瞬間

に生きています。

 

現象レベルにおいては、

過去も未来も

存在しません。

 

もちろん実在レベル(心の中の世界)では

過去も未来も

実在としてしっかりと

存在しています。

 

しかし、

現象レベルでは

「今」

しかありません。

 

過去と未来の存在は

ここにはないのです。

 

今がすべて、

なのです。

 

ですから、

現象レベルにおいて

「自分を大切にする」

とは、

「今を大切にする」

とイコールです。

 

今を大切にしない人に

望む未来は

訪れない

ようにできています。

 

私達のこの顕在意識も

現象レベルのものです。

 

この顕在意識に

自分自身の確かな未来、

つまりは

真本音のビジョン

が浮かび上がるためには、

今を大切に生きる

という大前提が必須です。

 

要するに

一言で言えば

こうなります。

 

「今を大切にすることで初めて、

本当に望む未来が観える。」

 

そして逆に表現すれば、

 

「今を大切にできていない人には

望む未来は決して観えない。」

 

という大原理です。

 

ところが、

いかがでしょうか?

 

「未来志向」という

言葉があります。

 

まずは未来を

描きなさい、と

よく言われます。

 

まずは自由に未来を描き、

その未来から逆算して

今の行動を決定しなさい、と。

 

上記の原理だからすれば、

それは自然の流れからは

反しているということになります。

 

実際に、

ずっと以前は私も

まずは未来を描くという

サポートの仕方をしていたことが

あります。

 

しかしほぼ9割以上、

上手くいきませんでした。

 

未来を描いているその時点では

気持ちが良いのですが、

その未来に向かって

行動を始めると、

途中で皆、あきらめてしまうのです。

 

そして、

「あんな未来、描かなればよかった」

と言う人も出てしまいました。

 

今から考えると

そうなるのは当然です。

 

その人達は、

今を大切にしていなかった。

その状態で自由に描いた未来とは

反応本音レベルのものだった

からです。

つまり、

本当に望む未来とは別の未来、

ただ単に

「こうなればいいな」

くらいの空想、

今の状況下で反応的に湧く

だけの妄想、

に過ぎなかったからです。

 

それでは

行動に移せば苦しくなるのは

当然です。

 

すぐにあきらめるのも

当然です。

 

ですから、

個人に対しても組織に対しても

現在の私のサポートの基本は

「今」に集中する

ところから始まります。

 

「今」を大切にするとは

どういうことか?

を頭の理解ではなく、

全身で理解できるように

なることを

最初のステップとしています。

 

それはつまり、

今の自分の心と向き合い、

今の目の前の現実と向き合い、

次の一歩を

自らの真本音で決断し、

その通りに行動する

ということの連続です。

 

これをし続けると、

その人の真本音度合いは

どんどん高まります。

 

そして、

ある一定以上の真本音度合いに

なれば、

ある時ある瞬間から

その人の発する空気感が

変わります。

 

その空気感は

独特のものです。

 

それは、

 

「未来と繋がった空気感」

 

と言ってよいでしょう。

 

つまり、

その人の実在レベルですでに

存在していた未来

(本当に望む道と、その先にある未来)

が、

顕在化しようとする空気感

です。

 

この空気感の変化は

個人も組織も同じです。

 

個人も組織も

その空気感を漂わせるように

なったら、そこで初めて

私は、

「では、未来を描きましょう!」

とお勧めします。

 

すると、

真本音の未来が

浮上し始めます。

 

その未来とは、

「こうなれたらいいな」

レベルのものでは

ありません。

 

「あっそうだよね。

こうなるよね。

これを実現するのは

当然のことだよね」

という非常に確信に満ちた

力強いものとなります。

 

「イメージの未来」

ではなく、

「実在の未来」

だからです。

 

単なるイメージの未来や

無理な未来を描いても、

現実逃避につながります。

 

今と向き合い、

今を大切に生きることで

本当に望む未来が観えます。

 

そして

本当に望む未来が

明確になることで、

今をもっともっと

大切にできるようになります。

 

この順番を

私達は

大切にしましょう。

 

つづく

 

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