ただ待つのはやめた

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いやに長い
夜だ。

ちっとも
夜が明けない。

気配すら
ない。

この
ネットリとした
重々しい空気。

暗さ。

闇に飲み込まれて
自分を
失いそうだ。

こんな場所に
ずっといるなんて
不可能だろう。

すぐに
限界が
来てしまうさ。

そうすれば
どうなる?

すべてが
終わるか?

私にできるのは、
夜明けを待つ
ことだけだったが、

そうでもない
ことが
わかってきた。

東に向かって
進むのだ。

そうすれば、
1秒でも早く
夜明けを迎えられる

かも

しれない。

その
「かも」に
かけてみようか。

ただ待つ
よりも

進みながら
待つ。

それくらいは
しても
自然の摂理には
外れないだろうよ。

つづく

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