新たな自分の
個性。
体の芯に
鳥肌が立つような。
心の根底が
揺らされる、
それくらいの
悦びのもとで。
生まれ出づる
個性。
その個性を
開放することは、
これまでの
自分を丸ごと
捨て去ることに
なるかもしれない。
そのような
恐れの中、
しかしそれでも
その開花を
待ち望む自分が
おり、
完全に恐れを
悦びが優ってしまう。
もう、
委ねるしか
ないのか。
その勇気一つで
進む時なのか。
葛藤も起きるが、
瞬時に消える。
抗えないのだな、
と
半ば諦める。
この個性を
発揮させる時、
道は
変わる。
根本的に。
進み方が
変わる。
根本的に。
それこそ
本来の自分
なのだろうけど、
ついに私は
別人になって
しまうのか。
恐れ慄き
悦び勇み
震えるこの手で
扉を開け、
蓋を開く。
そして、
我に返る。
人間に
返る。
つづく