雨が見えるな。
誰かの
涙だろうか?
世の中の
涙だろうか?
シトシトと
降り続く。
これはかなりの
悲しみだな。
あえてその
雨の中に
入る。
冷たさと
重さまでもを
感じる。
掌を上に
向けて、
雨粒の一つ一つを
受け取ってみる。
これは
孤独の涙
だな。
ある一人の
経営者の顔が
浮かぶ。
あぁあの人は
ああ見えて
孤独なんだな。
ひっそりと
孤独を感じ
続けている。
その中で
一人で
頑張っているのだな。
自力で
進もうとするが
故の、孤独。
本当は、
繋がり合える人は
周りにたくさん
いるのだけどな。
せめて、
私が繋がれないかな。
とりあえず、
もう一歩
近づいてみよう。
孤独の解消
のためじゃない。
彼の
真の願いを
彼自身がしっかり
共有するために。
つづく