自力で行けそう

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ゆっくりと
弧を描きながら
天に
昇っていく。

かなり
ゆっくりと。

焦っては
ならない。

とても大切な
時だ。

せっかくここまで
来たんだ。

最後の最後で
焦っては
ならない。

これまで
寄りかかって
いたものをすべて
手放し、

初めて自力で
ここまで来たのだ。

少し前までは
決してできないと
思い込んでいた
こと、
・・・いや、それは
本当に
できなかったと
今でも思うのだが、

しかしその
思い込みであり
事実を、

ようやく
超えようと
しているのだ。

ゆっくりと
弧を描く。

本当は
垂直に昇って
行きたい。

でもまだ
それはダメだ。

今の自分の
力では。

客観的に
見つめるその
目線と、

思い込みや
解釈は、

似ているが
非なるもの。

ようやく
事実と思い込みの
区別が
つくようになってきた。

それもやはり
自力で行こうと
勇気を
奮ったからだろう。

挑戦した
からだろう。

体が
痛む。

ボロボロ
だ。

命をすべて
削り切ったような
道のりだった。

でも間違いなく
今はこうして
生きている。

そしてもうすぐ、
あそこが
出口だ。

出口であり
次への
入口。

あそこまで
行ってやっと

自律だな。

つづく

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