クライアントじゃない

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何かが
溶けていっている
のがわかった。

凝固していた
何かが。

表情が、
ピンボケするような
感じで
崩れていく。

ガチガチ
していたものが
溶け、
柔らかな眼差しが
その向こうから
現れた。

それがあなたの
本当の
顔だ。

本当の顔に
なった時、
初めてその人の
本当の個性が
目を覚ます。

これまでとは
真逆のものが
多い。

こんなの
私では
ない、

最初は
思うかもしれないが、
それこそまさしく

あなただ。

本来の。

照れるような
くすぐったいような、

何とも言えない
感覚と共に、

新たなその人、
本来のその人と
出会う。

再会のような
感覚だが。

さて、
ここからは
早い。
速い。

阿吽の呼吸の
ような
キャッチボール。

必要な時に
必要な刺激
のみを
与え続ける。
お互いに。

必然的なペースで
必然的なものが
生み出されていく。

もはや
コーチ・クライアント
ではない。

パートナーだ。

あなたと私の
本来の関係だ。

つづく

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