生きるぞ

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何も
遮るもののない
大海原に

太陽の光が
眩しく
照っている。

吸い込まれ
そうだ。

無限の広がり
とは、
自我を
忘れさせる怖さ
がある。

とはいえ、
何とか
踏ん張って
耐えている。

ほぼほぼ
無風状態。

私は
待っている。

それが
起こるのを。

それが
起こるまでは、
何があっても
ここに居続ける。

倒れは
しまい。

こんなに
安定している
海が、

もうすぐ
根底から
暴れ出すとは
思いもよらない。

どうしても
イメージが
できないのだが、

しかし
ほぼ
間違いない。

海底と
海面が
ひっくり返るような。

空と海が
ひっくり返るような。

一見すると
自然の摂理に
反するかのような
現象が
起ころうとしている。

その
予兆かのように
海についに
ヒビが入り始めた。

まるで大地の
ように。

無限に
連なっていくその
裂け目に、

海水が滝の
ように
飲み込まれる。

今だ!


私はその裂け目に
飛び込む。

ここしか
ないのだ。

出口は。

私はまだ
生きなければ
ならないのだから。

つづく

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