内面に、
繭のような
存在が
ある。
繭であるなら、
何かが生まれそうな
ものだが、
その気配は
ない。
繭の中にも
また
繭があり、
その中にも
また
繭がある。
最後まで
繭だけ。
そのような
存在の
ようだ。
ここから
何かが
生まれるだろう、
と
期待しながら
待っても、
意味はない、
と
わかる。
そういった
時は
潔く、その繭は
捨てよう。
手放す
というよりも
捨てる。
その潔さが
大切だと
わかる。
新たな何かが
生まれる
というのは、
そうそう
簡単なこと
ではない。
期待のみ
塊として
出来上がることは
想像以上に
多い。
ただの
期待の塊。
であれば
捨てるべき。
捨てて初めて
次に
進める。
捨てることで
始まる。
捨てなければ
決して
何も始まらない。
人生は
そのように
できているようだ。
期待のみ
持ち続けて
人生を終えても
しょうがない。
捨てて
スッキリ、
まずは
軽くなろう。
つづく