ビッグバンたち

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体の中の
すべてを
どこかに
吸い取られるような
感覚がする。

怖い感覚
だが、
なぜか
心地が良い。

吸い取られ
ながらも
私は
どんどん小さく
なっていく。

風船の
空気が
抜き取られる
ように。

そして
最後には
小さな

になった。

ところが
その次の瞬間に、

小さいはずの
その一点の
中に
私自身が
入っていた。

そこは
一点のはずなのに
中は
広大だった。

そして
その広大な
世界から
何かが
無数に飛び出して
いく。

龍だ。

たくさんの
龍たち。

一点から
外の世界へ
無数に
飛び出し、

次々に

になっていく。

星、
というように
見えるのだが、

その
一つ一つは
ビッグバンの
ような
凄いエネルギーを
爆発的に
拡散させている
のがわかる。

その
煌めきたちが
宇宙全体に
広がるかの
ように。

星々の
プラネタリウムの
ように。

昔、
冬山で見た
あの気持ち悪い
ほどの
たくさんの星々の
夜空のように。

一点に
集中した後に、
一気呵成に
広がる。

これこそ
自然界の原理
ではないか。

そのような
爆発的な
動きが、今、
私の中で

実在で

始まっている。

そしてそれは
まだ
序章だ。

つづく

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