区別をする
ということが
とても大切な
時がある。
例えば、
「後押し」
と
「見守り」。
人を
サポートする
場合に、
後ろから
少し強めに
働きかけるのが、
「後押し」。
何もせずに
じっと
見つめるのが、
「見守り」。
・・・という
ように、
区別すると、
確かに
この二つは
明確に
区切った方が
良い、とわかる。
最も
良くないのが、
見守るべき
時に
声をかけて
しまうこと。
その
一声が
少し大袈裟に
言えば、
致命傷になる
ことがある。
本当は
見守るだけの
ことで
その人は
次のステージに
進めたのに、
一声を
かけてしまったが
故に、
こちらへの
依存心が湧き、
同じ場所で
バタバタして
しまう。
・・・そんな
場面は、
結構、多い。
特に
上司部下の
関係においては。
いや、
親子関係でも
そうかな。
どうしても、
上に立つ
立場の人は
余分なことを
しがちだ。
ほんの
ちょっとした
「やりすぎ」
が、
想像以上の
不調和を
生み出す。
人間関係
というのは
かなり
難しいものだ。
特に
上下関係は。
ちなみに、
私自身も
ついつい
「やりすぎ」に
なりそうだ。
これだけ長年、
人のサポートの
お仕事を
続けていても。
今でも、
私が心の中で
「こうしよう」
と
思うことで、
でも
実際には行動に
移さないことは、
10分の9
はある。
つまり、
10のうち
9は、
自らの行動を
止めている。
それくらいに
ついつい
「やりすぎ」て
しまいそうなのだ。
大切な人で
あればあるほど、
私達は
そうなる。
本当に必要な
「後押し」
は、
10のうちの
たった1
くらいだ。
あとは
黙って
じっと
「見守る」
だけでいよう。
つづく