分解されて生まれたもの

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あらゆる
ものが

分解されて
いく。

大きな
岩が、

砂の粒子に
砕かれる
ように。

もともと
一つだった
ものが。

分解された
もの達は

もう決して
一つに戻ろう
とはしない。

それどころか
お互いが
歪み合い、

傷つけ合い、

その恨みを
増幅し合って
いる。

側から
見ていれば
それは
実に愚か
だろう。

だがそれは
側から
見ているから
そうわかるだけで
あって、

渦中に入れば
それどころでは
ない。

分解分離された
この自分。

これこそが
「自分」であり、
他は
「他者」だ。

自分と
他者。

その確執
の中で
私達は
生きている。

・・・・・・

人は
わかり合えない
のか?

難しいねぇ、
実に。

わかり合えて
いる
つもりに
なっているケースは
いくつもあるが。

わかり合っている
つもりに
なっていた者達が

実は
わかり合えて
いなかったと
わかることで、

分離感と
憎しみは
さらに大きく
なる。

そうそう簡単に
わかり合える
ことはないのだ。

・・・・・・

だからこそ
私達は
愛を
醸し出す。

愛とは
一つに戻ろうと
する、
私達の本能的な
エネルギーだ。

根源的
エネルギー。

もともと一つ
だった
私達から
それを消し去る
ことはできない。

愛という
エネルギーに
素直に
動くかどうか。

素直に動ける
人は
内側から
エネルギーが
湧き続ける。

そうでない
人は
枯渇する。

いや、
エネルギーそのもの
がなくなることは
ないが、
エネルギーに
蓋をして
封じ込めてしまうのだ。

愛は
どこにある?

愛は
ここにある。

自分自身の
中に。

その中心に。

分解された
からこそ
生まれた
エネルギー。

私達人間の
宿命の
エネルギーだ。

つづく

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