人は一気に
「花開く」
ことがあります。
これまでのその「花」は
閉じていたのですから、
「花」が開けば、
その人はまるで
別人に生まれ変わった
かのように
周りからは見えます。
もちろんそれは、
ただその人の中に
眠っていたものが
開いただけのこと
ですから、
その人は
その人のままです。
別の存在に
なるわけでは
ありません。
しかも当の本人は
自分が大きく変化した
という自覚を
まったく持たないケースさえ
あります。
昨日までの自分と
今日の自分は
何も変わらない。
と本人は
思っているのに、
周りからは
「あの人、生まれ変わった」
と見られるのです。
人の面白さと
人間関係の面白さは
こんなところにも
あります。
・・・・・・
「私、花開きたい!」
と本人が意図している
うちは、
残念ながら
本当の意味で「花開く」
ことはありません。
よく
「私はこんなところが
変わりました!」
と喜び勇んで
報告してくる人がいますが、
残念ながらその多くは、
自己アピールの域を
出ません。
とはいえそれが
いけないことであると
私は思っていません。
自己アピール自体は
全然OK。
ただ、
自己アピールに余念の
ない人が、
肝心の「花開く」チャンスを
自己アピールのために
逸してしまっている場面も
多く拝見しました。
そうならないといいな、
とは思います。
・・・・・・
人が本当の成長(進化)を
遂げているときは、
その人の意識は
「自分」には
向いていません。
その人の意識は
内側へは向いていません。
常に
「外」に向かっています。
「社会」に
向かっています。
この世の中で
自分がすべきことや
本当にしたいことに
集中しています。
しかしこういった書き方を
すると
次のような誤解も
生まれやすいです。
「ということは、
自分とは向き合わない
方がいいのか」
「周りのことだけを
考えればいいのか」
というような誤解です。
これについては
まったく逆です。
自分自身と
向き合い続ける人ほど、
社会とも現実とも
向き合えるのです。
本当に
自分と向き合っている
人は、
自分の素敵な部分も
自分の素敵ではない部分も
すべてを
「あるがまま」に
捉えることができます。
それが本当にできると
実に面白いことが
起こります。
つまりは、
そこまで自分と向き合うと、
「自分のことなど
どうでもよくなる」
のです。
成長しようが、
しまいが。
プラス指向だろうが、
マイナス指向だろうが。
元気があろうが、
疲れていようが。
「どちらでもいいや」
となるのです。
そして、
「それよりも
自分のやるべきこと
やりたいこと
を粛々と進めよう」
となるのです。
この状態こそが、
意識が外に向いている
状態です。
逆に、
自分自身と
中途半端にしか
向き合っていない人は、
多くの場合、
自分の都合の良い
部分にしか
目を向けなくなります。
ということは、
自分の見たくないものには
フタをします。
そして
フタをしている自分を
本当はよくわかりながらも
それを
誤魔化そうとします。
誰に対して誤魔化すかと
言えば、
自分自身に対して
誤魔化そうとします。
その結果、
「私はこんなところが
成長できた!」
という自己アピールに
なったり、
「私はこんな
社会貢献をしている!」
という、
これも自己アピールに
過ぎない状態と
なったりします。
つまりこれは、
意識が内側に
向かっている状態です。
内側を誤魔化すために
外に向かう
フリをしているのです。
当然ですが、
本当に意識が
外に向かっている人は
外(現実)がよく
観えていますから、
結果として「調和」が
次々に起こります。
そして、
外に向かっているフリ
をしている人は、
きちんと外(現実」が
観えていませんから、
「不調和」が
起き続けます。
似て非なるもの。
この違いは
大きいですね。
・・・・・・
意識を外に向ける
ためには、
まずは徹底的に
自分自身と向き合う
こと。
私が
セルフコーチングを
推奨する理由は
ここにあります。
自分と向き合う
とは
現実と向き合う
と
同義語なのですね。
それができる人こそが
自然に花開きます。
そんな人を私は
増やしたいのです。
つづく