だってさぁ、
よく考えてごらんよ。
あなたが
生まれてきたことで、
いったい
どれだけの人が
救われたと
思う?
あなたは
自分の存在なんて
ちっぽけなもの
だと
思っているようだけど、
少なくとも
私は
あなたに
救われたのよ。
そりゃ、ね
あなたがいなければ
生きてられなかった、
なんて
そんな大袈裟な話では
ないよ。
でもね、
私はね、
私の心はね、
随分と
救われたのよ。
あなたの
知らないところ
でね。
そうだね。
確かにあなたは
私に何か
立派なことを
してくれた
わけではないよ。
うん、
たくさん
傷つけられた
気もする。
でも
あなたがいなければ
起こらなかった
ことは
たくさんあるの。
あなたがいなければ
始まらなかった
ことも
たくさんある。
ほんのわずかな
ことかも
しれないけど、
私は
救われたよ。
あの時の
あなたのちょっとした
笑い顔に。
あなたのちょっとした
つぶやきに。
あなたの
存在そのものに。
あなたが
いなければ、
私の人生は
違ったものに
なってるよ。
確かに
それが良かったかどうか、
なんてわからない。笑
でも
私の人生には
あなたとの出会いが
入っているの。
こうやって
あなたと
出会ったのだから。
それが
事実なのだから。
私は
私の人生で
あなたと
出会った。
ということは、
それが
私の人生。
あなたとの
出会いのない
私の人生は
ない、
ってことなの。
あなたは
私の人生で
必須なの。
そこに
良いも悪いも
ない。
厳然たる
事実。
人はね。
誰しもね。
必ず
その人の
「風」
を吹かせるの。
その人
ならではの
「風」。
出会うという
ことはね、
その「風」に
当たる
ということなの。
私は
あなたの「風」に
当たったの。
それによって
私の「風」も
影響を受けたの。
「風」同士が
影響し合って
それぞれが
お互いの「風」を
変化させ合って、
そして時には
「風」と「風」が
新たな「風」を
生み出すこともある。
そうやって
私達は
自ら生み出した
「風」のコラボによって
今、ここで
生きている。
あなたにしかない
「風」があって、
その影響は
測り知れないよ。
私達の体は
こんなにも小さいし、
一個しかないし、
できる行動も
わずかだけど、
「風」は
一度吹いたら
永遠に吹き続ける
んだよ。
その影響は
測り知れない
んだよ。
あなたの存在は
測り知れない
んだよ。
あなたは
あなたの「風」を
生み出し切れた?
あなたにしか
吹かせられない
「風」を
躊躇なく
吹かしてる?
あなたの「風」は
私を救い、
そして
多くの人を
救っていく。
その自覚を
しっかり持ってね。
だからもう
こんなところで
立ち止まらないで。
人生は
まだまだ続く。
だって
あなたの「風」を
待っている人が
いるのだから。
あなたとの
出会いを
待っている人が
いるのだから。
つづく