成長には
2種類ある。
自分の枠内での
成長と、
自分の枠を壊す
成長だ。
一般的な成長とは
ほとんどが
前者だ。
本当の意味で
後者を行なう人は
わずかだ。
なぜならここは
他者の力や支えの
及ばない場所だから。
そこは、
本人の意志と意思と
覚悟のみで
決まる場所だから。
しかもそこは、
あまりに強い
恐怖と不安と不安定の
場所だから。
私はこの仕事を
させていただく中で、
なんとかして
後者の成長のサポートが
できないものか、と
試行錯誤して来た。
現時点での
結論は、
「できない」
だ。
自分の枠を壊す
その直前までは
サポートできる。
しかし最後の一歩は
本人が
「一人で」
越えねばならない。
現時点での私は、
そこを「一人で」越えること
そのものが
人間としての尊厳であると
思っている。
だから、
もしたとえ何らかの
サポート方法が見つかったと
しても、
そこは他者が
手をかけてはならないのだと
思っている。
でも、
であるが故に
私は祈る。
自分の枠を
その人が自ら壊し、
本来の自分を
取り戻せますように。
そして、
その人が本当に望む
人生の役割を見出し、
それを全うできますように。
これが私の
祈りだ。
ところが。
今の若い人達の
中には、
果敢に後者の成長に
向かう人が
増えて来た。
ある意味、
無茶とも言えるし、
無謀とさえも言える、
そんな勢いだ。
しかしなぜ彼らが
それをするかと言うと、
そこには
目を見張るほどの
使命感がある。
自分の決めた
自分の使命を
何としてでも果たすのだ、
という
人生への覚悟がある。
逆に私は
そういう人達をみると、
ちょ、ちょ、ちょっと
待って。
大丈夫?
もう、その辺で
やめておけば?
と、
ついつい言ってしまう
くらいだ。
しかしそんな私の
助言などには
一切構わずに、
彼らは、進む。
枠を
次々に壊していく。
さすがの私も
感動する。
すげーな、
人間って!
と
改めて感嘆する。
私のすべきことは、
それだけの覚悟と
勢いを持った
彼らを、
彼らが
自らのエネルギーに
呑まれてしまわないように、
彼らが本当に
自由に進めるように、
他者だからこそできる
最大のサポートを
し続けることだと、
つくづく
思ったよ。
つづく