座標軸が一本増えれば世界が変わる

一般的に言われている

ことですが、

物理的な視点から言えば、

「1次元」とは

直線を意味します。

 

そして、

「2次元」とは

平面(縦×横)を意味します。

 

さらに、

「3次元」とは

立体(縦×横×高さ)を意味します。

 

このように、

次元が増えるごとに

座標軸が増えます。

 

座標軸が増えるということは

自由度が上がるということです。

 

そして、

もし1次元の世界で生きている人間が

いるとしたら、

1次元の人は2次元の世界を

決して見ることはできません。

 

2次元の人は3次元の世界を

決して見ることはできません。

 

しかし逆はできます。

 

3次元の人は

2次元や1次元世界を見ることが

できますし、

2次元の人は

1次元世界を見ることができます。

 

直線世界の人の前に

もし壁があったとします。

 

どうしてもそれを

乗り越えることができません。

 

しかし平面の世界の人から見れば、

壁の横を通り過ぎれば

良いだけのことがわかります。

しかし、

直線の世界の人にはそもそも

「横を通り過ぎる」

ということ自体を理解できません。

 

今度は、

平面世界の人に大きな壁が

立ち塞がっていたとします。

その壁は、

横にも無限に続いていて、

どうしても乗り越えることが

できません。

 

しかし、

立体世界の人から見れば、

横に行くのではなく、

ピョンっと上にジャンプすれば

乗り越えられることが

わかったりします。

 

ところがやはり、

平面世界においては

「上にジャンプする」

ということ自体が

理解不可能です。

 

さて、

3次元世界に住む私達に

壁があったとしましょう。

上を乗り越えることも、

横を通り過ぎることも

できなかったとします。

 

私達には

八方塞がりに見える状態

です。

 

しかしもし

4次元世界の人がいたとしたら、

私達には想像をし得ないような

解決策が

わかるのかも知れません。

 

以上は、

物理的な視点からの

お話ですが、

人の意識ということにおいても

本質は同じです。

 

つまり、

次元が高まれば高まるほど、

心の座標軸が増えていきます。

心の自由度も

視野の広さも

視点の多さも

増えていきます。

 

ですから、

高い次元の自分の意識で

いればいるほど、

壁が壁でなくなります。

 

どうしても解決でなかった

問題も、

高い次元から見ることで

簡単に道が見えたりするのです。

 

真本音度合いが増すことで

道が開きやすくなる

というのは、

こういうことでもあるのです。

 

以前にも書きましたが、

高い次元といっても、

それは特別なものではなく、

誰の中にもすでに

存在しています。

(→【人間である以上、誰もにもともとあるもの】)

 

ただ、それを

忘れているだけ。

使わなくなってしまっただけ。

 

それは実にもったいない

ことです。

 

同様に、

組織の次元とは

そこにいる人達の意識の次元で

決まってきます。

 

壁を乗り越えられる

組織であるのかどうか?の

本質的な要因が、

ここにあるのです。

 

つづく

 

失敗と怠慢は、根本的に違います

私のクライアントさんは、比較的

不器用な人が多いです。

 

不器用というのは、私は「魅力」だと

思っています。

 

不器用な人は、

よく壁にぶつかります。

 

何度も間違いをします。

 

まっすぐに進めばよいものを、

本人はまっすぐなつもりでも、右に傾いてしまったり、

左に傾いてしまったり。

 

その都度、

ガツンガツンと、壁や障害にぶち当たります。

上手にかわせばよいものを、

まともにぶち当たり、ダメージを受けます。

 

時には、壁にぶち当たるよりも前に

勝手につまずいて転んでしまうことさえあります。

 

それでも、前に進もうとします。

 

上手く物事を進めよう、とか、

壁をいかに避けながら進もうか、とか、

転ばないようにソロリソロリと進もう、とか。

そういった

「失敗することが嫌」、「失敗することを恐れる」

という人は、どちらかと言うと

私を避ける傾向にあります。

 

私は、失敗こそが財産である、と思っています。

 

ただしその失敗は、

「本当の失敗」であることが重要です。

 

本当の失敗とは、

「これが私の真本音だ!」と自分で信じて、

その通りに、その時出せるすべての力を使って

突き進む中での「失敗」です。

 

そういった「失敗」は、その時その瞬間は

「失敗」かも知れませんが、

後から長い目で見れば、

それは、「必要なステップ」であり、

「自分の望む成果を生み出すための大切な試行錯誤」であり、

「自分の進化のためになくてはならないプロセス」です。

 

失敗を恐れて、ソロリソロリと進んでも

何も得るものはありません。

 

ソロリソロリと進むことで結果を出すことができず、

「失敗しました」と言う人がいますが、

それは「失敗」ではなく、単なる「怠慢」です。

 

正しくても間違っていてもお構いなしに、

真本音だと信じた方向に進んでみる。

・・・そういった人を私はサポートしたいですし、

そういった人こそが、

「真本音で生きる」

ということを、理屈ではなく、体得します。

 

木村さんには確かに様々な反応本音のパターンが

ありました。

でも彼の素晴らしいところは、

何度失敗しても、自分の信じた通りに進もうと

したところです。

 

何度失敗しても、

「たけうちさん、これが私の真本音だと思うのです」

と堂々と私に語り、それを行動に移したことです。

 

その「真剣さ」に私は何度も

心を打たれました。

 

そして思いました。

「とことん、この人をサポートさせていただこう」

と。

 

ですから、

「プロのコーチになりたい」と

木村さんが言われた時、

それがたとえ反応本音レベルの想いだとわかっていても、

後で、その想い自体を「否定」することになるだろうと

わかっていても、

それでも私は本気で木村さんに伝えました。

 

「木村さんがプロのコーチになるために、

私は、どんなサポートをさせていただければよろしいですか?」

(→前回記事)

 

その瞬間、私は本気でそうしようと思って

言ったのです。

 

その迫力が恐らく、

木村さんに伝わったのでしょう。

彼は、しばらく

うろたえました。

 

しかし気持ちを整え直し、

私にこう言いました。

 

「プロのコーチになるために、

私はまずは何をすればよいでしょうか?」

 

私は即座に答えました。

 

「まずは、100人にコーチングをしてください。」

 

これは、私の主催するプロコーチ養成のための

講座の受講生さんに、いつもお伝えしていることです。

 

とにかく、まずは100人をコーチングする。

それができて初めて、

プロへのスタートラインに立てる、と。

 

「木村さん、お忙しいとは思いますが、

まずは、平日のお仕事が終わってから毎日二人ずつ、

そして土日に一日6人ずつ。

つまり、一週間に22名のコーチングを行なってください。

すると、5週間で100人できると思います。

まずはここからですね。」

 

つづく