揺らぎ

揺らぎの中心へ

 

心の中に

今、

大きな揺らぎが

ある。

 

大地を揺るがす

ような

揺らぎだ。

 

今、

私自身も含めて

誰もに

それを感じる。

 

だからきっと

あなたにも

それはあるだろう。

 

揺らいでいる時は

揺らいでいることを

自覚した方がいい。

 

人の心は元来、

揺らぐようにできている

ので、

 

大地を揺るがすような

揺らぎは、

自分にとっては

人生の宝物だと

捉えるといい。

 

大きな揺らぎを

体験しなければ、

先に進めないのが

私達だ。

 

逆に言えば、

先に進むために

今の私達は

大きく揺らいでいる。

 

過去最大の

揺らぎ。

 

恐らくこれからの

私達は、

その「過去最大」を

何度も更新して

行くのだろう。

 

自分の揺らぎを

見つめ、

自分の揺らぎを

感じきる。

 

あなたは今、

揺らぎの中に

ある。

 

であればそこに

あえて自ら

埋没してみよう。

 

自分の心の中に

全身を

埋没させてみよう。

 

そして

揺らぎの中を

探検する。

 

ゆらぎの中心を

見つけよう。

 

その中心と

対峙しよう。

 

私の場合、

 

今の私の揺らぎの

中心にあるのは、

 

子どもの笑顔

 

だ。

 

私の知らない

たくさんの子ども達の

笑顔が観える。

 

これが今の私を

揺るがせているのだと

 

意味はよく

わからないが、

 

妙に合点する。

 

恐らくこれは

未来の子ども達。

 

これから私が

出会う子ども達。

 

私はこの子達の

笑顔のために

何かをしなければ

ならないのではないか?

 

そんな疑問が

 

私の心を

根底から揺るがして

いる。

 

この問い、

 

私は大事にしよう。

 

あなたはどうだ?

 

あなたの揺らぎの

中心には

どんな問いがある?

 

つづく

 

人の性は、時として気合となって現れる

「進化」には

「揺らぎ」がつきものです。

 

太陽に黒点があるように、

あらゆる物事に「完成」はありません。

 

なぜなら

「完成」とは

「衰退」の始まりだからです。

 

「完成」した途端に、

それは「進むこと」を止めます。

「完成」なので、

当然そうなります。

 

しかし私達人間の本能は、

止まることを極度に嫌がります。

「進むこと」こそが人間の本質であり、

人間の存在する意味なのですから

当然です。

 

ですから私達は本能的に

「完成」を最も嫌います。

 

必ずどこかに「綻び」を残しておき、

その綻びの不安定さを原動力に

次の進化へとつなげます。

 

それが私達人間のみならず、

すべての自然の摂理です。

 

ところが、その一方で

私達は「完成」を望みますから、

(「完成」を望まなければ「進化」はしませんから)

ある時ある瞬間に、

「完成できた」

と思い込むことがあります。

 

それにより、

これまでの歩みが一気に止まり、

急速に「停滞」から「衰退」に向かう、

ということが頻繁に起きてしまいます。

 

「完成した」と思い込むことを私は

「傲慢」

と表現することがありますが、

急速に「進化」することで逆に

「傲慢」になってしまうというものも、

私達人間の性の一つであると思っています。

 

ですから、コーチの役割の一つは、

「傲慢」からの開放です。

「傲慢」ではなく、「真摯」に進化に向かうこと。

それこそが、私達人間の本能レベルでの

喜びであるということ。

それを日常の取り組みにおいて

実感していただくこと。

そのためのサポートが

コーチングであると私は考えています。

 

木村さんと弓江さんの

二人コーチングを私は再び

行ないました。

(→前回記事)

 

それは、

私の側から見れば、

「チームの活性化戦略を見出す」

という目的がありましたが、

お二人から見れば、

「さらなる進化のための

綻び(揺らぎ)を見出す」

という目的もありました。

 

お二人は今、

急速な「進化」を望んでいます。

今こそ、大きくブレイクスルーする時。

今こそ、脱皮する時。

・・・そうお考えです。

 

ですから、その脱皮の端緒としての

二人コーチングでもありました。

 

前回の二人コーチングから

約1ヶ月ぶり。

 

お二人はかなり、

気合いが入っていました。

 

それはとても

素晴らしいことです。

 

しかし、気合いが入っている場合、

私はそれを「抜く」ことを

大切にしています。

 

気合いは大切ですが、

気合いは時には

「脱皮」を妨げます。

 

気合いとは

「意図」だからです。

 

私達は「意図」を持つことで、

自分の「意図」の範疇でしか

成長できなくなります。

 

私達の「進化」とはもっと

ドラスティックです。

 

意図を超えたところで、

真の「進化」は行われます。

 

まずは二人を

二人の「気合」から解放

しなければなりません。

 

私はあえて、お二人に

二人コーチングの冒頭で

強烈な一言をお伝えしました。

 

「あぁ、お二人とも

だいぶ不安定になっていますね。

それでは、良い判断が

できないでしょう。」

 

嘘ではありません。

本当にそうだったので、

その通りに申し上げたのです。

 

つづく