あの波との再会

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波が
私の知らない
ところで、
広がり続けているのを
知ることが、
こんなに幸せなこと
だとは。

もともと
一つの波は
次の波を
引き起こす。

当然、
自分が始点と
なって
発したものは、
自分の知らない
ところまで
広がりゆく。

そんなことは
当たり前だし
知ってはいるが、

それでも
思いもかけない
幸せを感じる。

これがまた
人間か。

・・・・・・

自分が
誰に向かって
行くか?

誰に向かって
進んでいくのが
人生の
目的か?

使命か?

これらを
本質的に見つける
には
多大なる時間が
必要となる。
通常は。

が、
私達には
時間がない。

緊急事態
ということも
あるが、

緊急事態と
なることは
最初からわかって
いたことだ。

不条理な
ことが
必然的に
起こるこの
時代で、

それに
呑み込まれながらも
それでも
生きていかねば
ならない。

ちゃんと
すべきことを
しながら。

そういった
悲壮感にも似た
想いと願いを
私達は
持っている。

焦りつつも
すっ転びながら
その
想いや願いを
持て余している。

・・・・・・

できることは
限られているし、

できると
当初は思っていた
ことさえ、
できないかも
しれない。

何がいつ
どこで
起こるかは、
予測がつかなく、
わからない。

その中でも
それでも
進むことで
起こる波。

真の波

一つずつ。

波は広がり、
他の波と
合わさり、

分離したり
断絶もあるが、

それでも
広がり続ける。

もうどこまで
行ってしまったか、
記憶にも
定かでない
あの波が、

返ってきた。

思いもよらぬ
形となって。

知らぬ間に
育ったものたちと
再開する
この体験は、

改めて
人間の特質を
私に
教えてくれたよ。

人間で
よかったかな、

素直に思えたよ。

つづく

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