
どれだけ
出口がないように
見えても、
出口は必ず
ある。
ただ、
出口もどき
も
ある。
出口もどき
の厄介なのは、
実際に
出口から
出られた感
が
あること。
出口から
出られた解放感を
得られてしまう
こと。
だいぶ
厄介だ。
・・・・・・
では、
出口もどき
と
本当の出口
の
区別はどう
つければ良いか?
これは
簡単である。
出口を
出た後の
解放感。
これが
ずっと長続きし、
いつまでも
喜びが続き、
テンションが
高くなり続ける
もの。
・・・これが
出口もどき
だ。
本当の出口
は、
解放感はもちろん
一気に高まるが、
比較的短時間
で、
ニュートラルな
自分に
戻れる。
つまりは
浮かれない。
浮かれない
どころか、
以前に増して
格段に
落ち着いて
クリアに
いろんな物事を
観察できる
ようになる。
そして
心の動きと
しては、
「これが普通
だよね。
何も特別な状態
ではないね」
という
感じになる。
そして
これまでの自分が
普通ではなかった、
と
わかる。
普通じゃない
状態から
普通の状態に
戻った。
・・・なんだ、
たったそれだけの
ことか、
と
わかる。
実際に
そうなのだ。
つまり、
出口から
出られて、
いつまでも
ウキウキと
浮き足立っている
のは、
もどき。
普通の自分に
戻れるのが、
本当の出口。
そういう
ことだ。
・・・・・・
私達は
何度も
出口を潜り抜けて
行く。
それが
人間。
その度に、
清々しい解放感
を得る。
が、
その度に、
より普通の状態に
近づいていく。
私達は
まだまだ
普通ではないんだ。
普通の
状態。
本来の
状態。
そこに
戻るための
出口。
閉じこもった
ところから
出るだけの
ことだ。
つづく