殻は破るもの

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卵の中は

卵の中で、

 

そこには

自由な世界が

あるんだ。

 

無限の青空が

ある。

 

そこを自由に

飛び回っている。

 

ずっと

そこにいることも

当然できる。

 

卵の殻を破る

ということは、

 

その自由さを

手放すこと

でもある。

 

卵の殻を破る

というのは、

 

苦しいこと

なんだ。

 

ずっとそこで

自由でいても

いいのに。

 

でも私達は

本能的に、

 

殻を感じてしまったら、

 

そこを

出たくなって

しまう。

 

その自由が、

実は

殻の中の自由

だと

わかってしまったら、

 

そこがどれだけ

居心地が良くても、

 

そこに居続ける

こと自体に

違和感を得てしまう

のだ。

 

それが

私達の本能だ。

 

しょうがない。

 

だから、

 

どうせなら

その本能に

素直になればいい、

私は思う。

 

一度、苦しみに

入ることが

わかっていても、

 

それは

産みの苦しみくらいに

辛いことが

わかっていても、

 

それでも

私達は

行こうとする。

 

その尊さ。

 

それに素直に

なればいい。

 

もちろん、

 

いったんは

苦しくなるが、

 

それでも頑張って

殻を破れば、

 

そこにはまた

新たな自由が

ある。

 

その自由は

これまでの自由とは

次元が違う。

 

これまでの自由は

実は不自由で

あったと、

 

身をもって

知ることになる

だろう。

 

それをまた

私達は

 

本能的によく

知っているもんだからね。

 

だから

行くしかないっしょ。

 

今は、

 

その殻を破る時だ。

 

つづく

 

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