風を贈り合う

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今日は珍しく

昼も夜も

人と食事を

共にした。

 

真剣な話を

すればするほど、

 

笑顔に

なれる。

 

軽く

なれる。

 

そんな人達と

一緒に向かい合う

時間は

 

私にとっては

至福だ。

 

顔は

真剣なのに、

 

なぜか

そこには

常に笑顔を感じ、

 

そして

ふとした瞬間に

 

その人の真実

 

が、

フッと風のように

私の

心に届く。

 

私はその時、

何かを

理解する。

 

時の蠢き

のようなもの。

 

時代の

切り替わりの

スイッチが

入れ替わるような

感触を

伴うもの。

 

背中を

やさしく

深く

そして強く

押してもらっている

ような

風。

 

あーこれが

この人の

真実か、と

 

その理解と

共に

言いようのない

悦びが

 

私を満たして

くれる。

 

人には

真実があり、

 

その真実は

ほんのちょっとだけ

顔の覗かせ、

 

それを

お互いに

確認し合いながらも

 

お互いに

風を贈り合う。

 

すべての人達が

こんな会話が

できるようになれば、

 

世の中は

根底から

変わるのでは

ないか。

 

つづく

 

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